VPP(バーチャルパワープラント)による発電
原子力や火力発電施設の存在に不満を抱いたことはありませんか?福島第一原発で起こったメルトダウンや環境汚染などの公害により、「原子力発電」「火力発電」と聞くだけで嫌な思いをされる方が多くいらっしゃいます。
そこで今回、発電所を皆無にする可能性をもつ新技術、VPP(バーチャルパワープラント)の紹介をしたいと思います。この方法を用いることで、光熱費の大幅な節約や綺麗な環境作りが可能です。
VPPとは?
VPP(バーチャルパワープラント)とは、家庭や商業ビル・広い敷地などに設置された太陽光発電や燃料発電・小水力発電・風力発電などの再生可能エネルギー発電器をまとめて制御することを言います。自動車にも採用されており話題を呼んでいます。
豊田市は中部電力、デンソー、トヨタ自動車、トヨタタービンアンドシステムの4社と共同で、バーチャルパワープラント(VPP)の構築実証を行うと発表した。需要家側の蓄電池などを統合制御し、市内にある再生可能エネルギー電源の地産地消を目指す。 pic.twitter.com/J9NT5VMddK
— dadajiji39 (@dadajiji) 2017年6月4日
発電された地域一帯の電力をVPPが調整しているのです。地域内で生まれた各電力の共有利用やデマンドレスポンスを用いることにより、原子力や火力発電所からの電気利用を抑え、省エネとなります。
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需要家側の負荷および分散電源を効果的に制御するエネルギー管理システム(EMS)を核としたバーチャルパワープラント(VPP)を早期に事業化する。 #ネガワット取引— DASEW (@DASEW01) 2018年1月9日
デマンドレスポンス
デマンドレスポンスとは、発電状況や消費状況を把握し調整するシステムを言います。発電量が多いときは蓄電器に充電を行い、発電量が少ないときは蓄電器からの電気利用や電気利用料の値上げを行うことで電力の消費を抑えられるのです。
この方法を利用することで省エネに繋がり、節約や原子力発電所の削減・火力発電所にて発生する有害物質を抑えることができます。
VPPで管理される主な発電器
VPPで管理される主な発電器には、太陽光発電や燃料発電「エネファーム」などがあります。
太陽光発電
多くの方々に認知された太陽光を利用した発電器です。主に民家の屋根や広い敷地などに太陽光発電機器(ソーラーパネル)を設置し、太陽光が当たることで機器内の電子が動いて電力を生み出します。
長所は、燃料を一切使わなくても発電器の設置のみで発電されること、短所としては、夜や曇り時の日差しが無い時に発電量が少なくなることです。
燃料要らずの機器設置のみで発電できるとは(環境にもお財布にも)お得な発電方法といえるのではないでしょうか?さらに蓄電器の設置で夜の利用も可能になり、かなり電気料金の節約になりそうですね。
燃料発電「エネファーム」
エネファームは、ガスを燃料にした日時関係なくどこでも発電できる装置です。電気以外にも、発電時に発生する熱で温水が作れます。燃料発電器は、ガス内の水素と空気内の酸素を使って発電する「燃料電池ユニット」と、発電時に発生した熱で温水を作る「貯湯ユニット」で構成されています。
この発電器で作られた電気や温水は、家電製品の利用や台所・風呂・床暖房などで利用できるのはもちろん、省エネや節約・電柱を少なくできるなど様々な利点を持っています。
他の利点として、停電時でも電力が使える・電力の売却・国や自治体の補助金制度が利用可能などもあります。「オール電化」とは真逆の考え方ですね、さらに温水が作れるとは、まさに停電怖いものナシと言えます。
まとめ
現在、多くの利点を持つVPPは高く評価されており、VPPを取り入れた建物がどんどん建造されています。このVPPは将来、原子力発電や火力発電を皆無にさせる、明るい未来へと繋げられる新技術になるのではないでしょうか?
国内でバーチャルパワープラント(VPP)の実証事業が始まった。VPPは、需要家側に分散設置された蓄電池や電気設備を統合制御し、電力を供給したり需要をまとめたりして、あたかも1つの発電所(仮想発電所)のように機能させるというもの…
— うひーマン (@norikoni) 2016年10月26日
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