豊島将之ヒューリック杯棋聖が王位を奪取、菅井竜也王位にフルセットの4勝3敗
本日9月27日、午前9時から菅井竜也王位と豊島将之棋聖の間で行われていた、第59期王位戦第7局2日目は、先手の豊島将之棋聖が127手で勝ちました。これで、通算成績4勝3敗とした豊島棋聖が新王位となりました。現在、8つのタイトルをそれぞれのタイトルホルダーが分け合う戦国時代にあるなか、豊島新王位は現在の将棋界においてただ一人の二冠保持者となりました。
豊島将之新王位
今年6月6日から7月17日にかけて行われた羽生善治棋聖(当時)とのヒューリック杯棋聖戦5番勝負を3勝2敗のフルセットで制し、自身初となる棋聖のタイトルを獲得した豊島棋聖は、これで早くも2つ目のタイトルを手にすることとなりました。
豊島将之王位・棋聖は愛知県一宮市出身の28歳。桐山清澄九段門下、棋士番号は264です。名人順位戦はA級、竜王ランキング戦は1組に在籍しています。
豊島新王位の棋風
豊島将之二冠はどんな戦法でも指しこなす「オールラウンダー」として知られ、得意戦法と呼ばれるものを持たない点で「羽生の後継者」と目される、現役最強棋士の一人です。
現在行われている第77期名人A級順位戦でも3勝0敗で同率首位に立ち、現名人の佐藤天彦名人と同世代の有力棋士として期待が高まっています。