里見香奈女流が藤井聡太七段を追い詰めるが逆転負け―棋聖戦一次予選
里見女流の健闘
女性で初となる、奨励会を経由した将棋プロ棋士まであと一歩まで迫った里見香奈女流四冠が、本日8月24日午前10時から行われていたヒューリック杯棋聖戦一次予選で藤井聡太七段と対戦し82手で敗れました。
開始1時間30分が経過した午前11時20分過ぎから藤井七段は1分将棋となりましたが、里見女流が角を切った手から形勢は逆転模様となり、その後正確に指しきった藤井七段の勝ちとなりました。
藤井七段とは三段リーグ以来の対局
里見女流は奨励会三段時代、当時同じく三段リーグに在籍していた藤井聡太奨励会三段と対局しています。
当時の対局でも敗れた里見ですが、今日は藤井七段に序盤に攻勢を仕掛けリードを奪う展開。惜しくも敗れましたが里見女流の粘りが見られました。
勝負は結果がすべてです。粘りとか巧みな指しまわしなどの形容は意味を持ちません。しかし、今日の対局には、将棋が勝負のほかにも人々に感動を与えることが示されていました。
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