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2019.02.10:フリーペーパーVol.35発刊!

「障害者はテレビの未来を救う」バリバラ×24時間テレビ

24時間テレビ「人生を変えてくれた人」バリバラ「障害者はテレビを救う」

8月26日19:00〜19:30、NHK Eテレで『バリバラ 生放送「障害者はテレビを救う」』が放送されます。同時間帯の日本テレビでは、25日18:30から続く『24時間テレビ「人生を変えてくれた人」』が放送されます。

どちらの番組も楽しみですね。

バリバラと24時間テレビは協力しないの?

番組は楽しんで互いに抗争劇を演じているだけなのでしょうけど、そんなこと視聴者はすでにお見通しです。

NHKと日本テレビの持つ資産

NHKと日本テレビが協力して目的を共にする1つの番組を作れば、社会貢献度の極めて高い番組が完成するのではないでしょうか。番組制作に関する資料や制作のノウハウは、両テレビ局で合わせれば莫大な量におよぶでしょう。

それらをバラバラに使うより、1つの集団として団結したほうが密度の濃い番組が制作できるはず。

24時間テレビとバリバラの放送実績

番組としての歴史は、今年で24時間テレビが40年間の41回目となります。

過去の放送にさかのぼれば、障害者についての特集以外も、アフリカ難民問題、飢えや貧困や人身売買の問題、内紛による虐殺の問題など、人間の尊厳に関わるものが多く制作されてきました。

一方、バリバラは2012年に開始し、現在で6年間放送されています。
NHKの番組制作にかける費用的な余裕を考えても、両者の協力は広く社会に貢献する番組制作の実現につながるでしょう。

メディアが対峙すべき本当の相手

メディアは大衆のより良い生活を実現するために存在します。そのために平等な立場で情報を提供し、知る権利を守ってくれるものであるはず。

偏った権力や制度を変える

視聴者が意見のよりどころとするテレビが、本当に対決しなければならない相手はもっとべつのところにあります。それは、私たちを生きづらくしている旧来的な国の制度や既得権力による財の偏りなど、個人では対決できない相手です。

テレビ局同士で数%の視聴率を争う行為は本来、メディア同志の切磋琢磨の指針にすぎません。

すべてのテレビ局の中で今期は自分のところが1位だったから良かったと安心してしまうことは、本来の目的ではないはずです。

CSR(企業の社会的責任)の重い番組

今年、バリバラは「障害者はテレビを救う」、24時間テレビは「人生を変えてくれた人」という内容で放送されます。人に焦点を合わせた番組内容であるという点では、共通しています。

私の同僚の障害者で、個人的に24時間テレビにあまり賛同できないという人がいます。
その人の言葉を引用します。

「24時間テレビの全部が全部、良くないということではないけど、障害者をただの見せ物みたいに使うことだけはいい加減にやめたほうがいいんじゃないの? と思ってます。もっと自然にとらえてほしいですね。ほぼジャニーズの番組になってるのもなんかね。そもそもジャニーズファンでもないし」

もちろんですが、24時間テレビは批判の声をおそれるものではないでしょう。しかし、社会への貢献度の高い良質な番組を作っているにも関わらず、一定の障害者からは賛同を得ていません。

バリバラも同様に批判を受ける側面を持ちますが、同じく、批判をおそれて番組制作などしているわけではないでしょう。

これら問題意識の高い番組の場合、CSRの高さはプレッシャーにもなるでしょう。しかしそれは、別の側面から見れば、番組に対する期待の高さの表れでもあります。

批判を超え障害者の本当の幸せのため

世間では、NHKと日本テレビの抗争と見る向きもあるようです。それはそれで、どちらのテレビ局にとっても望むところでしょう。

「人生を変えてくれたバリバラ」

障害者に焦点を当て番組を作り、それを見た視聴者が問題意識を持ってくれるなら、テレビ局間で争っているように見えることなど制作側にとってどうでもいいことでしょう。

「結果的に」障害者の生きやすい社会が実現するのであれば、それがメディアの使命なのだから、仮に自分が悪者になったって構わないぐらいの覚悟でテレビは放送されるはずです。

「24時間テレビは障害者を救う」

彼らが心配しているのは、健常者vs障害者、になりかけている社会の方です。

戦うべき相手は、両者が互いに抱く偏見です。

健常者と障害者が互いに高め合うことを目的に、協力して生産者になれるような社会の実現に、私たちは尽力していかなければならないのではないでしょうか。

「バリバラvs24時間テレビ」の構図で楽しんでいる視聴者の姿を、さらにその外側からテレビは、俯瞰(ふかん)して見ているに違いありません。