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うつ病を告白した女優に見る、自分の病気を告白する勇気

うつ病 告白

これは、すごいことである。私も病気の体験のインタビューを受けたことがあるが、その時はペンネームを使った。なかなか本名を名乗って、自分の病気のことを告白することは勇気のいることだ。

しかも、みんなの注目を集める女優なら、なおさらだ。

映画「アナと雪の女王」でアナの声優を務めた女優のクリスティン・ベル。自身がうつ病を抱えていたことを5月に明らかにしたが、その告白が、心の病を抱える人たちを勇気付けたことに、驚いているようだ。

しかしそんな私にも、本名を名乗って、自分の病気の体験を話す予定が近々ある。不安もあるが、本名を名乗ることによって、自分の病気のことをよりよく知ってもらうことが出来るだろう。

その後、TIME誌に寄稿し、心の病を抱える人たちが感じているフラストレーションを、こう書き綴っている。
「私にとって、うつ病は悲しい気分ではありません。何もかもうまくいかない日に、誰かにハグをしてほしくなる…そんな気分とは違います。うつ病の時は、どうしようもない孤立感や孤独感を感じるのです。『自分は価値のない人間だ』『何もできることはない』『負け組なんだ』、そんな気持ちになります。でも支援を受けた今、その考えが全く間違いだったとわかります」

心の病は、自分の心の中のことなので、他の人には話さない限りなかなか分からない。女優のクリスティン・ベルは、そんな気分だったんだ。と、記事を読んで初めて分かった。

また、支援が大切なことも分かる。

私も経験があるが、心の病気は自分一人で孤立してしまうと、悪い方に考えてどんどん悪化してしまう。話をじっくり聞いてくれる人や、支援してくれる人がいれば、話を聞いてもらうだけで人と分かち合うことで、人と共有している感じがして安心できる。

また、自分を客観的に見ることが出来たり、その上自分の考えがまとまることもある。

ベルの他にも、レナ・ダナムやジョン・ハムといったセレブ達が、心の病を抱えた過去を明らかにしている。こういったセレブたちの発言は、心の病に対する社会の偏見を無くす大きな後押しとなるだろう。

私は心の病気を経験して、実際社会の偏見を受けることも多い。精神科の薬を飲んでいることを伝えなければならない時があり、そのことを伝えた時の相手の偏見に満ちた目は忘れることが出来ない。

病がある人もない人も、みんながどんな人に対しても、偏見の目でみることがない社会が早く来て欲しい。

そのひとつとして、女優のクリスティン・ベルのうつ病告白は、大変有意義なことであり、心の病を持った人の応援歌になるだろう。

via:HUFF POST

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