働くことと、休暇の取り方は、人生設計において最大のポイントになるといっても過言ではない。

そんな中で長期間、詰めて働き続けることは大変だが、多くの休暇をもらっても、なんだか気後れしてしまうという人も多いのではないだろうか。
ここでは、日本人における働きかたと休暇のありかたと、その未来について書いていきたいと思う。

外国人と日本人の休暇についての考え方の違い

 私の友人にカナダ人の英会話講師がいた。
彼は、ギャグをよく言う面白いお兄さんという印象でありながら、難しい面接や試験を何度も受けてキャリアを積み、その後には西日本の英会話教室の校長先生として働いていた。

しかし、彼が校長先生になり、暫くしてから言ったのは、

「私は世界一周の旅に出るから、たまにメール交換しよう」

という言葉だった。
しかも日本にいる彼女も残したまま、旅に出ると言う。私が「なぜ旅に出るのか」と聞くと、その返答は、「休暇を取るためだよ」というものだった。

彼は働いたから、休むそうである。

私の知り合いでもう一人、イングランドから日本を訪れていた女性に言わせると、日本人はせかせかと働き過ぎであるそうだ。
彼女が「もう少し余暇を楽しみ、遊ぶために働かないと」と言っていた事を今も覚えている。

「仕事から解放されたい!」日本人の休暇のありかた

働くということは人生の重要事項だ。
そんな中で、初めに書いた2人の言葉からも分かるように、時間に追われるようにして仕事をする日本人の働きかたが今、疑問視され始めている。

人材会社のランスタッドが、2016年の7月28日に、企業魅力度を世界共通基準で、日本を含む世界24か国の18歳から65歳の男女を対象に調査した「ランスタッドアワード2016」の結果を発表しているが、勤務時間に焦点を当てた調査で、「給与が下がっても労働時間を短くしたい」と回答した人の割合が最も高かったのは日本人だった。

しかし、そうでありながら、日本人は休暇を取ることに慣れていないのか、休暇の過ごしかたが不明瞭である場合が多いようだ。

世界的に見ると、休暇の過ごしかたとして、「スポーツ、余暇・趣味のため」という回答の割合が41%だったのに対し日本は29%。
「子供と過ごす時間を増やすため」という項目も世界平均は39%であったのに日本は18%しかなかったそうだ。

これでは、休暇をどう過ごすかというよりも、とにかく仕事から解放されたいという思いが募っているだけのように見受けられてしまう。

質の良い仕事と質の良い休暇

それでは、どのような働きかたがこれからの社会において望ましいのだろうか。

著書『ワーク・シフト』が各国で大ヒットした、働きかたの世界的カリスマ、リンダ・グラットン教授は、韓国紙『朝鮮日報』にて、日本などの先進国では、これからさらに寿命が伸びるため、「100年生きて80歳まで働く時代」がやってくるだろうと語っている。
そうであれば、60歳まで働く時代である現代から単純計算して、20年は長く働くことになるのだ。

その中で教授は、長期間働く人々にとって「レジリエンス」が必要になってくると言った。「レジリエンス」とは、「精神的な回復力」や「心の復元力」といった意味で、苦しい状況に追い込まれても挽回する心身の活力があることを指すそうだ。

では、その「レジリエンス」を獲得するために、必要なものは何か。それは、質の良い休暇である。

昨年話題になったのは、ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」を運営するヤフー株式会社が、全従業員を対象に週休3日制の導入を検討していることがわかったことだ。

週休3日制については、すでに導入をしている企業が存在し、ユニクロなどを展開するファーストリテイリング、そして人材教育を展開するクリエイティブアルファがあげられる。
どの企業も制度に違いこそあれ、それぞれのライフスタイルに合わせた自由な働きかたを認めているようだ。

実は、何を隠そうこの私も子育て中のため、なかなか家事と仕事が追いつかず、自ら週休3日制を取り入れているのだが、面白い事に週5日仕事に来ている時より、確かに仕事への集中の度合いが変わってきているのを自覚することができる。どうやら、週に5日出勤している時よりも短期集中がはかれるようだ。

質の良い休暇を取り、過ごすということは、ブラック企業という言葉までも存在するこの現代社会においては難しいものかもしれない。しかし、質の良い仕事をするためには、質の良い休暇を取ることが重要である。疲れ切ってしまった心身からは、仕事をするにあたっての良いアイデアが生まれないのだ。

週休2日制が一般的であり、さらにはそれ以上に詰めて働くこともある今。その中で週休3日制という考え方も生まれ、時代が進んでいく。ここは今一度、変容していく働きかたについて考えてみる良い機会であるのかもしれない。

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