全てがノイズに聞こえる!? カクテルパーティー効果を得たい!
カクテルパーティー効果という言葉を聞いたことがありますか?
カクテルパーティー効果とは、大勢の人の声や、たくさんの音が溢れている状況下で、自分が「聞きたい音だけ」を聞きとる為に、その他大勢の音を、遮断をするという働きを表した言葉です。
しかし、この働きが鈍いという特徴を持つ発達障害者がいることが多いです。
ざっくり
人間には五感がありますよね
その五感が健常者に比べると極度に過敏。
また、鈍麻である特性を何かしら持っているのが発達障害者の特徴とも言えるでしょう。
もちろん、その形はそれぞれで、程度にも違いがありますが……。
実際に発達障害者である私も、その特性を持っています。
特に酷いのが聴覚過敏。
実は、聴覚過敏を持つ人とカクテルパーティー効果には、関わりがあるのです。
聞きたいことがあるのに
聴覚過敏を持っていると、多くの音がそのまま耳に入ってきてしまう特性があり、また、その裏返しで、聴きたい音が聞けないという、聴覚の鈍麻とも言える特性も持ち合わせています。
すると、カクテルパーティー効果が全く機能してくれなくなってしまいます。
私の場合、多くの音が平べったくなり、そのまま耳に入ってきてしまう。
よって、全てがノイズのように聞こえ、聞きたい音だけに集中するなんて出来っこないのです。
このノイズを感じて欲しいけれど……
聴覚にこのような「苦手」とも言えることがあると、本人はもちろん生きづらく、ストレスがたまっていくばかりだし、周囲の人も「あれ、本当に聞いてる?」というような、こじれに繋がっていまうのではないかと私は思っています。
けれど、このように感じているんだ!
という説明をしようもないし、だからこそ、配慮をしてほしいという表現も難しいように思っています。
それでもみんなと話したい!
私自身の対策としては、耳栓をする。
(以前に、この耳栓について触れています→発達障害の人へ。これは聴覚過敏に対抗する耳栓だ!)
また、行き先や場所に行くにあたって「これから多くの音が聞こえるのだ」という意識を持つだけでも心の準備が出来て、プラスに働いているように思います。
お願いしたいことがあるなら
気遣いとしては、話をする時には少しでも静かな場所を選んだり、場所を移してもらえると本当にありがたいです。
例えば、混み合ったレストランでも、少しでもすみっこの席を選ぶだとか、ショッピングに行くにしても、店の外からきちんと中の様子を見て、入る。
話しかけてくる店員さんに対応してもらう。
そして、出来れば平日を狙って会うなどしてもらうと本当に嬉しいです。
毎日、かなり疲れるんです
カクテルパーティー効果が存在しない、または程度が薄い発達障害者は「普通に」出かけるだけで一苦労です。
たくさんの音が過敏に入ってくるのに、聞き取るべき音に対しては鈍麻で、必死に聞き取らないといけない。
「何だか、みんな、凄いなあ……」というちょっとした的外れなことを考えたりもします。
それでも、聴覚過敏、そして鈍麻は治るものではないし、少しでも楽に生きていく方法を見つけるしかありません。
私はどうするか。どうしてほしいか
本当に、どうしたらいいのでしょうか。
ここまで、この聴覚過敏、鈍麻と付き合ってきて思うのは、
「今から大きい音が鳴るよ」
と覚悟をし、理解をしている状況を作ったり、多くの音が聞こえる中で、人から、
「○○さん、あのさ……」
と最初に名前を呼んでもらうなど、たくさんの対策があるということです。
それを私自身、知っていくべきことだと思うし、そのようなことを分かってくれる人と、多く出会えたならと思っています。
最新情報を購読しよう!
就労継続支援・就労移行支援事業者様へ
HIFUMIYO TIMESでは毎月フリーペーパー版を発行しており、各エリア版の加盟店を募集中です。福祉事業者に最適なブランディングと広報力をご提供します。詳しくはお問い合わせください。