残念ながら傷害事件や殺人事件などで、日々ネットニュースが賑わっています。世界からみても日本は犯罪率が少なく安全な国とも呼ばれているのに本当に残念でなりません。

事件が起きれば、そこには被害者はもちろん加害者もいるわけですが、この「加害者」の性に対して深く考えたことはありますか?

僕が何回もこのひふみよタイムズで取り上げているLGBT(性的少数者)ですが…

レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害など心と体の性が一致しない人)の頭文字に由来し、性的少数者を意味する。

今回、ちょっと驚きな、ありそうでなかった記事を目にしました。

心と体の性が一致せしない同一性障害の人は刑務所内でも今まで社会生活を送ってきた性で扱われるべきであると、当事者である受刑者が見直しを求めているというのです。

社会生活上、例えば学校や職場などで過ごすLGBTの方々についてはこれまでも取り上げてきたように、もっと配慮が必要であると訴えてきましたが、刑務所の中の受刑者のことは正直考えたことがありませんでした。

性同一性障害の人が事件を起こし、逮捕されて刑務所へ輸送された時、男性の部屋に入るのか?女性の部屋に入るのか?性同一性障害の受刑者への処遇の見直しはどうなるのでしょうか。

処遇の見直しを求めているのは、神戸刑務所(兵庫県)で服役中の受刑者(42)。同居していた男性への傷害致死罪で今年6月に懲役7年の刑が確定した。

弁護団によると、男性として生まれたが、幼少期から女性と自覚。18歳で女性ホルモン投与を始め、20代で性別適合手術を受けた。ただ、戸籍変更にはさらに手術をして性器を希望する性別に合わせた形に変える必要があり、心身への負担が重いことから断念。2004年、戸籍は男性のまま女性名に変更する審判を大阪家裁に申し立て、認められた。

戸籍上は男性なのでおそらく男性部屋になるのでしょう。しかし、心が女性である以上、刑務所の配慮によって個室や女性部屋にしてほしいもの。

うーん、悪い事をして刑務所に入れられるのに受刑者へこんな配慮しなくてはならないのか…という声も多いでしょう。罰を償う場所なのに、複雑なものです。

刑務所での男女の差はあります。ほとんどの刑務所では男性は丸刈りにされてしまい、女性の場合はそのまま、もしくはショートヘアでもいいという決まりが刑務所によって決められているようです。

この受刑者は始めは丸刈りにされたため、弁護団に相談。

「本人が真に立ち直って罪を償うためにも、自覚する性別に従って服役できるようにすべきだ」と刑務所に申入書を出した。

今回のこの性同一性障害の男性受刑者は女性ホルモンを投与しているため、体つきは女性。男性部屋に入所してしまうと、他の男性受刑者から性暴力を受けるという問題も発生する可能性もあるといいます。

本人は女性と自覚しているわけで、丸刈りにはしなくてもいい、入浴や着替えは女性刑務官の立ち会ってもらう、女性用の下着の着用も認めるという刑務所もあるとのこと。こうなるとなおさら女性部屋でもいいのではないか、と思います。

男女の分け方は刑務所だけではなく、病院でもスポーツジムでもほどんどの場所で男性・女性と分けられます。トイレだってそうですね。意識してみると、ほとんどの公共機関は男女で分けられています。ここからもわかるように、性同一性障害への理解が広がるにはまだ時間がかかるのかもしれません。

この受刑者もきちんと罪を償い、出所できたのならば一般社会へ復帰し、性同一性障害の配慮についての取り組みを考えてもらいたいものです。

性同一性障害、刑務所はどちらに? 受刑者が見直し訴え:朝日新聞デジタル 心と体の性が一致せず、男性に生まれながら女性として社会生活を送ってきた人は、刑務所内でも女性として扱われるべきか。傷害致死罪で実刑が確定し、男性刑務所で服役中の性同一性障害の受刑者が処遇の見直しを求…www.asahi.com

via:朝日新聞デジタル