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2023/12/10:フリーペーパーvol.93発刊!

「片目失明者」が障がい認定されない日本の不合理

片目失明者 障害認定

私の知っているドクターに義眼の先生がいらっしゃいました。先生は普段から何気なく生活を行っていましたし、他の先生方と同じように診察も行っていました。

遠近感、平衡感覚、そして頭痛や吐き気などそして義眼などでは経済的負担や心理的負担もあることなど知りえませんでした。

今思うと、あのドクターも並大抵の努力でなく人一倍のパワーと忍耐でやってこられてきたんだなと頭が下がる思いです。

先日、神奈川県の「津久井やまゆり園」という施設で19人の尊い命が奪われるという残忍な事件が起こりました。亡くなられた皆さまのご冥福を心から念じ、ご家族の皆さまには お悔やみ申し上げます。

今回のこの事件によって、「障がい」と「障がい者」への差別偏見などについて多くの視点で議論されています。障害者と一言で言っても様々な状況があり、本人の抱える障害、疾病等により生きづらさを感じているにもかかわらず、障がい認定されないことで引き起こされている差別と闘う方もいます。

片目の視力を失ったいわゆる「片目失明者」の方も、そのうちの一人。

私達片眼失明者は、片方の視力が0.6を超えていたら、たとえもう片方の視力が0で有っても障がい者として認定されません。しかし、現実には、二種免許、大型免許 が取れないなどの制約があり、就職面などで大変不利です。子どもさんの場合でも、障がい者のような医療費の減免措置がない一方で、一般の保育所からは入園 を敬遠される場合もあります。援護措置が受けられないのに、制約は受ける。こんな、理不尽な状態に片眼失明者は置かれています。

現在の日本の基準では片目の失明だけでは障害者と認定されず、不自由を強いられているにも関わらず対応措置が十分ではありません。なぜか日本では両目の視力を足した数値や視野で障害認定基準が定められているんだそうです。

ゆえに「片目失明」は障がい認定がおりず、つまりは手帳も発行されないために様々な制度を利用することができません。普通に考えれば、2個あって普通の状態のはずの目が、片目だというのにどうして障害でないのだろうって思いませんか?

手が片方なかったり、足が片方なかったら障害ですよね。

今回私も初めて知りましたが「片目失明者友の会」というNPOが、視覚障害の認定基準の見直しを求めて活動を続けています。

やはり、あるものが普通にある人と、それがない人とを一緒の物差しで測ってはいけないような気がするのです。同じく不自由を感じているわけですから。さらに障がい認定されないわけですから、補助はされないのに免許取得などには不利なのです。

なんと不合理なのでしょうか。

差別化しろとか、考慮をしろというより配慮をして欲しいのです。妥当で適度な配慮が欲しいのです。あなたが逆の立場ならそう思うであるように。

http://blogos.com/article/185144/

via:BLOGOS

http://katamenotomo.jimdo.com

via:片目失明者友の会

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