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女人禁制って、誰が決めて誰がなくしてきたの !?

4月4日、大相撲春巡業での出来事。

土俵上であいさつ中倒れた、多々見良三 舞鶴市長を救命しようとした女性たちに「土俵から降りるように」との場内アナウンスがあったという問題。

大相撲では、女性が土俵に上がることは禁じられています(女人禁制)。でも、人の命と伝統どっちが大事 !? 上に載せたTwitterでも書いていますが、人命より大事な伝統なんてないと思います。

と、ここで、少し女人禁制について考えていきたいと思います。

霊山の女人禁制解除の理由は

比叡山や高野山、富士山などの霊山も昔は女人禁制でした。宗教上の理由でそのようになったという説が強いですが、女性の入山を規制し始めた理由を明確にすることは難しいようです。女人禁制が解除になった理由もしかり。

例えば、比叡山に関しては、明治5年に日本で初めて大規模な博覧会が京都で開催されることが決まり、多くの外国人が観光で比叡山を訪れる可能性が高いため、遅れた慣習をもつ日本という悪いイメージを海外に与えないように女人禁制を解いたと伝えられています。

しかし、当時巨大な既得権益を持っていた仏教寺院や修験道を解体するため、女人禁制を解除することが効果的と考えた明治政府が女性の入山を認めるようになった、という説もあります。

「マタギ」は人材不足から

「マタギ」とは、農業を営みつつ、計画的かつ組織的にクマなどの狩猟を生業とするグループです。

以前は猟のための入山は女人禁制でした。山神様は女性神であり、女性を山に入れることで山神様がヤキモチを焼き、「猟の失敗と不幸をもたらす」と信じられてきたのです。

長きに渡って女人禁制だったマタギの世界ですが、担い手不足という背景から女性も容認されるようになってきました。山形県小国町では6年前に初の女性マタギが誕生しています。

東京五輪ゴルフ会場「霞ヶ関カンツリー倶楽部」も

80年以上の歴史のある名門ゴルフ場「霞ヶ関カンツリー倶楽部」。2020年東京オリンピックのゴルフ競技の会場となっています。

以前、正会員が男性限定ということでかなり議論になりました。女性は正会員にはなれず、平日はプレーできるが、日曜日はできない、というルールがありました。ある意味女人禁制 !? なら、オリンピックの女子ゴルフも平日限定に 、という心配もありました。

小池百合子東京都知事の発言や各方面からの批判などを受け、2017年3月20日、霞ヶ関カンツリー倶楽部は臨時理事会にてクラブの細則を改定し、女性正会員を認めることとなりました。

緊急事態でも、大相撲の土俵に女性が上がるのは問題 !?

そんなところから、3つの女人禁制の例を挙げてみました。時代の流れ、政府の思惑、担い手不足、世論の批判から女人禁制が解かれています。

正直、女人禁制の歴史って曖昧だな、と感じました。

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