2018.6.10:フリーペーパーVol.27発刊!

Earthless 「Black Heaven」日本盤デビューを飾った冒険作をレビュー

遂に日本デビューを飾った、Earthless 通算4枚目となる最新作「Black Heaven
これまでのスタイルとは異なるということが発表されてから、期待と不安が入り混じった気持ちを抑えつつ、早速聴いてみました。

Earthless とは

アイゼイア・ミッチェル(ギター/ヴォーカル)
マリオ・ルバルカバ(ドラムス)
マイク・エジントン(ベース)
の3人からなるEarthless は、2001年アメリカのカリフォルニア州サンディエゴで結成されました。

2005年にデビューアルバム「Sonic Player」を発表。
1曲10分を超える長尺のインストゥルメンタルで構成されるスタイルの楽曲と、6,70年代のハードロックなどから影響を受けた、ヘヴィで浮遊感のあるサウンドが話題となり、2015年には来日公演も果たしました。

そして2018年3月、通算4作目となるアルバム「Black Heaven」で日本デビューを果たしました。

新しい一面が垣間見えたアルバム「Black Heaven」

Earthless − Black Heaven
1 Gifted by the Wind 6:28
2 End to End 5:16
3 Electric Flame 8:51
4 Volt Rush 1:53
5 Black Heaven 8:45
6 Sudden End 8:26

これまでの Earthless と言えば、1曲10分を超える長尺のインストゥルメンタルで構成される楽曲が、彼らの最大の特徴でした。

しかし今回は、10分を超える曲が1曲もありません。
そして、全6曲中4曲がヴォーカル入りでトータル時間が39分というコンパクトに構成された異色作。
これまでの作品と比べ、かなり実験的な内容なのかな?という印象。

今までの印象で聴いては絶対に楽しめないと思い、一旦これまでのEarthless 像を捨ててから、再生ボタンを押しました。

Earthless史上最も聴きやすいアルバム

アルバムを聴き終えての感想は、
これまでのErathless が凝縮された、バンド史上最も聴きやすいアルバム
でした。

今までと違い、今作は長くても8分強(バンドとしては短め)と、1曲1曲がコンパクトになり、その分どの曲も、最初から勢いがある曲ばかりです。
そして、楽曲がコンパクトになったことで、今まであまり感じられなかったキャッチーさも増し、かなり聴きやすくなりました。

アルバムトータルで見ると、今までの1枚に収録されていた内容があまりにも濃かったせいか、正直物足りなさを感じましたが、その代わり、何度も繰り返し聴けるのが今作の魅力です。


アルバムのオープニングを飾る曲です。
今まであまりなかった、ヴォーカル入りのストレートなハードロックを展開しています。
初めて聴いた時は少し戸惑いましたが、今では大アリです。


Earthless 史上最短の曲で、長尺のジャムセッション曲のテンションの高い部分だけを抽出したような、テンポの速いインストゥルメンタル曲です。
わずか2分に満たない長さの中に、バンドの魅力が凝縮された、個人的にも本作で1番のお気に入り曲です。

2018年注目の1枚

ギター、ベース、ドラム、どこから聴いても飽きることのない、3人が織りなすグルーヴの気持ち良さは、変わること無く健在しています。
また、このバンドの魅力の1つとも言えるインストゥルメンタルパートは、コンパクトなった分、あっという間に楽曲のテンションを高める着火剤のような効果をもたらしています。

収録曲の大半で、味わい深い歌声を披露している、アイゼイアのヴォーカルも、楽曲と非常にマッチしています。

この中のどれかに当てはまる方必聴!

Jimi Hendrix、Led Zeppelin、Black Sabbath などの6,70年代のハードロックファンから、Kyuss、Red Fang などのストーナーロックファンの方には、必聴盤!

過去のEarthless がどうだったとか、そういうのは抜きにして、是非聴いて欲しい2018年注目の1枚です。