2018.5.10:フリーペーパーVol.26発刊!

【トリプル改定】介護と障害福祉の垣根を超える「共生型サービス」とは?

高齢者デイサービスで障害児を受け入れる !?
放課後等デイサービスで高齢者を受け入れる !?

診療報酬は2年に1度、介護報酬・障害福祉報酬は3年に1度見直しがあります。
2018年度は、6年に1度の「トリプル改定」の年
今回の医療・介護・障害「トリプル改定」の中で、一番インパクトが大きいかな、と個人的に思うのは「共生型サービス」…介護と障害福祉の垣根を超えたサービスです。

共生型サービスとは?

ざっくり言うと、高齢者と障害児者が同じ事業所でサービスを受けられるということ。
介護保険と障害福祉、それぞれの制度に「共生型サービス」を新たに位置づけることで、それが可能になります。

例えば、
”介護保険サービスの指定” を受けている、高齢者デイサービス(通所介護)事業所が、”共生型障害福祉サービスの指定”を受けることで、障害児者の受け入れが可能になります。

モデルは、富山型。

平成5年に富山県で創業した民間デイサービス事業所「このゆびとーまれ」が開設したことによって「富山型デイサービス」は生まれました。

「富山型デイサービス」は、年齢や障害のあるなしに関係なく、誰もが一緒に、身近な地域でデイサービスを受けられる場所として徐々に認知され、いまや全国各地に広がっています。

共生型サービス、相談は?

介護は、ケアマネージャー。
障害は、相談支援専門員。

相談する人が違いますよね。
地域共生社会の実現には、「ケアマネと相談支援専門員の連携を推進することが必要」と言っていますが、具体的にどうするのでしょうか?

共生型サービス事業所に、ケアマネと相談支援専門員がどちらも居る…そんな形が望ましいのでは、とわたしは思います。

施設基準はどちらに合わせるの?

例えば、高齢者デイサービスと放課後等デイサービスの施設基準や人員配置は違いますよね。

どちらに合わせるのか、新たに作るのか…どちらにしても、利用者の安全には最新の注意を払うことが前提になると思います。

スタッフが疲弊するのでは?

高齢者と障害児者、どちらも同時に支援する…口では簡単に言えますが、どちらにも慣れたスタッフでなければ、大変な状態になりそう、とわたしは思います。

現在、わたしの母は小規模多機能ホームでお世話になっていますが、人数の割に仕事量が多く、傍から見ると大変そうです。今の状態に障害を持っているお子さんが入ってくれば…安全に運営できるのか、いささか疑問です。

とはいえ、住み慣れた地域で暮らすことは大切。

徐々に人口が減っているという事実。特に田舎は。
事業所を運営するのも、今以上に大変になってくるのは想像できます。

それと、やはり自宅から離れたところで生活するのって、寂しいし、知り合いが少ないし、移動に時間がかかるし…マイナス面が多いように感じます。

「年齢や障害のあるなしに関係なく、誰もが一緒に、身近な地域でデイサービスを受けられる場所」…まさに「富山型デイサービス」が今、求められている形なのでは、と感じます。

今後、様々な問題が出てくるであろう「共生型サービス」。
ですが、今のニーズには合っていると思いますし、「地域で生活することで得られる大切な何か」を思い出させてくれるいい制度になる可能性を秘めているのではないか、と個人的には思います。