映画を見るのは楽しいものだ。映画鑑賞が趣味という人も多い。アクション映画はハラハラしたり、すっきりする。感動ものの映画では、思わず涙してしまう人も多いだろう。
映画は、誰もが普通に観ることのできるものだと思っていた。しかし、この記事を読んで自分の間違い、浅はかさを思い知らされた。
目が見えない人向けにスマートフォンを通じて情景描写の音声ガイドが聞ける映画を、東映が初めて全国的に配給する。二十三日公開の人気アニメ「ワンピース」の劇場版。
音声ガイドを利用するには、無料アプリ「UDCast」をあらかじめスマホやタブレット端末にダウンロードする必要がある。せりふの合間に場面を説明する音声ガイドが流れ、イヤホンで聞きながら映画を楽しむことができる。
私たちが当たり前に楽しんでいる音楽や映画。聴覚障害者や視覚障害者にとっては「当たり前ではない」のだ。早く障害のある人もない人も、みんな楽しく豊かに暮らせる日がきて欲しい。
最近では、副音声に対応したDVDも増えている。視覚障害を持つ方が、映画館だけでなく自宅でも映画を楽しむことができるのだ。
会話が無いシーン(無音声状態)などで「○○は後ろを振り返り涙を流した」といった解説をしてくれるため、映像が見えなくても情景を楽しむことが可能なのだ。
視覚障碍者用副音声レベルの字幕が増えればもっとバリアフリーに作品を楽しめるようになるんだがなぁ。字数制限とか厳しいか…
「ガルパン 劇場版」BD/DVDの“聴覚障害者対応”字幕が話題に…縦と横を組み… https://t.co/0KrH3VlAj3 #niconews
— うすしお (@25nc750x) May 30, 2016
職場の人に借りた海街ダイアリーのDVD、そのまま再生すると視覚障害者用の副音声付きで再生される。素晴らしい🎵
— しまりす (@bono172) April 24, 2016
映画館も儲かってないみたいだし、数少ない聴覚障害者のために地方でも邦画字幕上映やれとは言わないが、DVDで字幕や副音声を付けてくれれば、聴覚・視覚障害の人に楽しみが増える。視覚聴覚が衰えた老年者にも有り難い。それが長い目で見て映画ファンの裾野を拡げることになるんじゃないだろうか。
— ✈デデ・ウェントワース (@nj51) February 6, 2016
このニュースはとても嬉しい朗報である。目の見えない人にとっての”耳で楽しむ”映画版ワンピース。彼らの想像の中のルフィやチョッパーといったキャラクターに世界中の名立たる海賊・海兵たちはどのように映るのだろうか。ワンピースならではのカラフルで幻想的な世界は、彼らの目にどう映るのだろうか。楽しみである。
UDCastを活用して視覚障害者向けの音声解説を提供。2016年7月23日公開。
史上初! 『ONE PIECE FILM GOLD』がバリアフリー映画上映へ – シネマカフェ https://t.co/VB0bY7rtbx
— AccSell (@AccSell_net) July 27, 2016
最後に、2013年に成立した障害者差別解消法を載せて、この記事を終えたい。
<障害者差別解消法> 障害を理由とした差別を禁止した法律。負担が重過ぎない範囲で国や自治体に、設備やサービス提供方法などで障害者の社会的障壁を取り除く「合理的な配慮」を義務付けた。民間には努力するよう求めている。
http://udcast.net
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201607/CK2016072202000260.html
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