サイトアイコン より良い社会を目指すメディア HIFUMIYO TIMES

将棋フィーバーで盛り上がる中「記録係」が気になった。

今、将棋フィーバーで盛り上がってますね。藤井聡太四段、羽生善治竜王が永世七冠を達成して国民栄誉賞を受賞、バラエティー番組に引っ張りだこの「ひふみん」こと、加藤一二三九段と話題がたくさんあります。

将棋にほとんど疎い僕は、対局中の「読み上げ係」「記録係」の仕事内容が気になりました。

「10秒、20秒」と、秒数を読み上げる

将棋はよくNHKやEテレでたまに観ることはあるのですが、別にずっと対局を見ているわけではありません。

駒を置くと、「10秒、20秒・・・」と秒数を読み上げる「読み上げ係」も目に付きます。

素人の僕から対局のシーンを見ると、

「そこに駒を置くの?へぇ〜」

という感じで見てます。

将棋は先を読むゲームであり、相手がどのような手を指してくるか、も考えるのが大事です。

駒の動かし方やルールは一通り分かりますが、いざ僕が対局すれば5分〜10分で、

「もうないです、ありがとうございました」

と確実に負けますね(笑)

そんな将棋は素人の僕が、真ん中で座っている、将棋の対局中に秒数や手を打った場所を伝える「読み上げ係」や「記録係」(以下、記録係と表記)の方が気になりました。

記録係は誰がするの?

プロの将棋では、対局時間も12時間を越えたりすることもあります。その間に「記録係」の方は休憩に行けるのか?お手洗いに行けるのか?ずっと正座をして、足が痺れないのか?という疑問が浮かんできたのです。

記録係の方は、プロになる前の奨励会員の方が担当することになっているそうです。

奨励会とは、正式名称を「新進棋士奨励会」といい、その会員を「奨励会員」と呼びます。入会には年に1回毎年8月に試験が行われ、合格者は全受験者のおよそ3割程度に過ぎません。合格者は棋士の卵として6級から始め、昇級して四段になると、プロ棋士としてデビューできます。

奨励会6級といっても、アマチュアの世界では5段程度の実力に相当し、これは県代表レベルのとても高いものです。

プロの対局を間近で見られるともあって、奨励会員にとっては記録係を担当することになると、将棋の勉強にもなる絶好の場であり、自分の成長へのチャンスの場でもあるのです。

しかし、将棋に疎い、僕ならではの疑問を…

まず、記録係は休憩をいつとるのか?代わりの記録係はいないのだそうです。なので、体調管理もしっかりしていなくてはいけないのですね。対局中の2人が休憩に行けば、記録係も一緒に休憩に行けるとのこと。

そして、正座して足が痺れてしまったら、どうするんだろう?という疑問。対局中に記録係だけが足を崩すと、棋士の2人に失礼にもなるし、我慢しなければならない、ということなんでしょうか。しかし、対局している2人が足を崩せば、記録係も足を崩したりすることもあるのだそうです。

ではお手洗いは行けるのかな?という疑問。対局している2人もプロの棋士だから、記録係の体調のことも分かるのかな?それとも対局に集中しているから、他人のことを気にしている余裕はないのかもしれません。

調べによりますと、対局中に記録係から「失礼します」と一言があれば、お手洗いに立つこともできるのだそうですが、いつ?どのような状況で抜けるか?も記録係は考えないといけないのです。

プロの対局を邪魔することは絶対やってはいけないこと。緊迫している状況ではお手洗いに行きたくても、行けない状態が続くことが多い将棋。

記録係は、とてもハードな仕事なのだということが分かってきました。(以上、Future peppy)

追記:明日2月1日午前10時から、順位戦C級2組藤井聡太四段と梶浦宏孝四段との一戦が行われます。藤井四段はこの対局に勝つとC級2組の3位以上が確定し、C級1組への昇級が決定すると同時に、日本将棋連盟の昇段規定に従い、五段に昇段します。記録係に注目しながら、こちらの対局もぜひお楽しみください!(追記 名人)

モバイルバージョンを終了