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2024/12/10:フリーペーパーvol.105発刊!

感情が暴走する。パニックを超えたメルトダウンという言葉。

メルトダウンという言葉を知っていますか?

メルトダウンは海外の言葉で、日本ではパニックと表現されていましたが、現在は「メルトダウン」も定着してきているように思います。

これは感情の制御が出来なくなり、怒りや、程度が異常な気持ちの低迷を表す言葉です。発達障害者が起こす現象のひとつであると言われています。
パニック障害とは違います。パニック障害は強い不安感に襲われたり、手足の震え、激しい動悸などを起こしますが、メルトダウンは自分がコントール出来なくなり、もはや自分が自分でなくなってしまっているような感覚です。
発達障害を持つ人は、メルトダウンに悩まされます。その在り方は様々ですが、周囲の人はどうすることも出来ない。そして本人も、どうしようもないのです。

男性は怒り。女性は悲しみ。

そう分けられているパターンもありますが、実際、私が引き起こすのは怒りのメルトダウンが多いです。

まさかの豹変?

幾度か、強いメルトダウンを引き起こしました。激しい怒りのメルトダウンだけを数えても、沢山のケースがあり、それに程度が軽いものや悲しみのメルトダウンを加えると、もっと多いでしょう。メルトダウンのきっかけは「予定外の何か」が突然にやってくることでした。もちろん「予定外」なので対策のしようがありません。
メルトダウンを起こす瞬間は、傍目から見ると突然やってきたかのように見えるそうなのですが、私の中では何かが燻っていて、それが瞬発力を持って爆発するような感覚です。

物を投げたり、相手に飛びかかろうとしたり、人を叩いてしまったり。子供返りをしてそのまま、泣き喚いて過呼吸のようになり、涙は止まらないまま。地団駄を踏んで、正常な状態に復帰できるまでにはかなりの時間がかかります。そして、こんな自分はダメなんだ。そんな考えから引きずられるようにして出てくる罪悪感に、なおさら止まることが出来なくなるのです。

メルトダウン「知らないから」で済まさないで。

私はまだ、メルトダウンにどう対応していけば良いのかが分かりません。主治医の先生からも、出来ることを考えて。と言われましたが、その出来ることが分からなくて、
「とりあえず、頓服薬は飲みます」と伝えることしか出来ませんでした。

もしも、ひとりでこれに立ち向かっていくとなれば、本当に不安しかありません。
発達障害を抱える人は、メルトダウンにどう対処すれば良いのか。そして周囲の人はどうすれば良いのか。そんなことは自分でも分からなくて、だからこそ、その、SOSを求めることは出来ないものなのです。それでも、少なくともそうなってしまった時の本人は辛いし、周りにいる人も苦しくなるだろうと思います。

メルトダウンは悲しみ、そして苦しみを含んだ言葉です。それでも、メルトダウンという言葉が認知されていけば、突然「そのこと」が起こったときに焦ってしまい、誰もがどうしようもなくなることは少なくなるのではないかと思います。
そして何より、こんな人が居ることを知って、それを理解してくれるような人が現れてきてくれること。それが私たちが「生きやすく」なるきっかけであるように思います。

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