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2024/11/10:フリーペーパーvol.104発刊!

「ブラック校則」は教員のために存在するのか?

ブラック校則」という言葉が話題になっているので書きます。
ブラック企業をもじった表現でしょう。

意味としては「内容的におかしい、生徒の心身を傷つける、存在自体が意味不明な校則で生徒たちの健やかな成長のためには悪い影響を及ぼすだけの校則」ということだと思います。

今年10月、大阪府の女子高生が、生まれつき茶色い地毛でありながら黒く染めるよう教員に強要されたというニュースが話題となりました。生徒は不登校となり、府に損害賠償を求めています。

教員がブラック校則を課す理由

教員各自が、校則すべてに納得しているわけではないでしょう。
教員自身すら「こんな校則に何の意味があるんだ…」と思いながら指導しているのではないでしょうか。

存在理由の不明な校則でも彼らが強要する理由は、その内容が何であれ、校則という形で生徒に自分たちの力を強要することで、力関係で自分たち教員の方が上位であるという思考を生徒に植え付けられるからでしょう。

その方が教員たちにとっては「仕事しやすいから」です。
生徒をなるべく画一化し多様性を抑えることで、自分たち教員が対応しなければならない仕事のパターンを減らしているのです。そうすれば、教員が自分で考えて生徒に対応する工夫は少なくて済むでしょう?

その後の命令も通しやすいし、命令的な口調でも仕方ないと納得させやすいのです。
指導され続けた生徒は不当な指導があっても黙りがちになってしまうものだし、黙らせれば、後に問題にもなりにくいのですから。

教員の本音

教員にも種類がありますが、校則が厳しいなら中学や高校が対象となるでしょうか。

私立か県立かという点でも、教員の立場は違ってきます。地域性もあるでしょう。都会か、田舎か、離島か、男子校女子校か、大学の付属なのか…さらに様々な要素が、学校の性格を多少変えてしまうはずです。

私の友人には、県の採用で公立の中学校に勤務する教員がいます。
地元の鹿児島以外にも、大学のあった大分で中学教員してるのもいます。

彼らがどういう本性を抱えているかも知っています。

上司である校長や、県の教育委員会の職員にどういう本音を抱いているかも知っています。
日本の教員の数は多いし、氷河期世代は就職難で公務員である教員になった友人も多かったので、全国的にも教員の友人から彼らの裏話を耳にする社会人は多いのではないでしょうか。

スナックの客

みなさん、スナック行ったことありますか?

私は、母がスナックのママをしていた時期があって、自分が客として行ったことはありませんが、客以上にそういう店の内情は裏方として知っていると思います。

田舎なので、田舎の学校の先生がたまにお店に来ます。
だいたい公立学校教員なので、彼らは公務員です。

威張り散らしてタチの悪い客というのはだいたい客層が決まっているそうです。
逆に、客という立場でも接客する女性店員に丁寧に対応し無茶な要求はせず互いに楽しく時間を過ごしていくことのできるお客さまは、むしろ激務に追われているはずの一般企業勤務の方が多いと聞きます。

ブラック校則を野放しにしている学校は、出来上がった校則を見直すという業務を厭っているのでしょう。

それまで何年、十何年、何十年間続いてきた校則に異を唱えれば自分が職員室で浮いてしまうし、それをしたところで自分に得になるものも何もないのだから、給料制だし、教員にとって損なわけです。

私が知っている教員に限定しますが、先に述べたように、生徒のことを思って学校に、校則に、革命を起こそうなどと考える教員など一人もいません。

同じく学校の問題として頻繁に上がるいじめ問題でも、隠蔽の連続ではないですか。

「地毛で茶色いのに無理やり黒く染めさせる」
「下着の色を指定して学校で確認する」
「スカートの下のハーフパンツは男性教員の前であっても脱ぐよう指示される」

教員免許を取得した方なら知ってると思いますが、日本の教員免許ってものすごく簡単に取れますよね。教員採用試験はかなり難しいとは思いますが。

私は教員免許を取得しませんでしたが、大学では多くの友人が免許を取っていました。
60分眠っていても出席すれば単位になっていたし、私より英語ぜんぜん出来ないしTOEICのスコアも600くらいで低いのに高校英語の免許取得した英文科の友人もいました。

私はほんの少しだけ塾で英語を教えていましたが、塾や予備校の先生のほうが学力だけでなく教え方も上手いし、社会における人生相談も融通の効く多様性のある受け答えにも長けていました。

さて、ブラック校則などというもので子どもたちを苦しめないよう、日本の教員免許はもっと専門性の高いものにすべきです。

北欧を中心に、多くのヨーロッパにおける教員を参考に学位は修士以上にするなども必要でしょう。

教員の学力を試す以上に、生徒に教える能力をはかる必要もあるでしょうし、他の分野での数年にわたる社会人経験を必須にするなど、改善すべきことはたくさんあります。

「学校でこういう校則を守ることで、社会人になって具体的にこういうことに役立つ」ということを生徒に説明できないなら、ブラック校則なんて学校側が果たすべきCSR(企業の社会的責任)も履行されないまま、生徒に負担をかけつづける悪法としか思えません。

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