東京でオリンピック・パラリンピックが開催されるということで、すでにさまざまな分野でボランティアが必要とされています。
それに合わせて、自身の持つ特性を大会で活かしたいという方々が自発的に、まさにボランティアに、大会に登録したり練習に参加し始めています。
会場周辺を案内するボランティア、語学ボランティアなど、さまざま。
なかには、出場選手と一緒に競技に参加するボランティアも存在します。視覚障害者によるマラソンの伴走ボランティアです。
\視覚障害ランナーと伴走者の“きずな”/
リオパラリンピック銀メダル #道下美里 選手を支える伴走者とは?
そして“伴走者”とは、どのように走っているのでしょうか?https://t.co/ai5kBmUkVl— NHK東京2020 (@nhk_2020) 2017年10月10日
練習は全国で開催
日本ブラインドマラソン協会(JBMA)の公式ホームページによると、すべての都道府県ではありませんが伴走者育成のための練習会が開催されていることがわかります。
通常、マラソン選手は2時間 + 数分でフルマラソンを走ります。
しかし、すべての選手がそのタイムで走るわけではありません。
歩いてゴールできればいいという参加者もいます。
一般参加ランナーなら、3時間前後で走ることができれば十分です。それでも、なかなかフルマラソンを3時間前後で走れる一般ランナーも多くはありませんので、伴走ボランティアは貴重な存在です。
視覚障害者がクロカン力走 阿蘇で第1回大会 県内外から参加
阿蘇クロスカントリーコースで4日、第1回視覚障害者クロスカントリー大会があり、県内外から参加した9人のランナーが伴走者とともに1周3キロのコースでレースを展開#視覚障害https://t.co/VVky3wJn7Q— OpenGate公式アカウント (@OpenGate_AL) 2017年11月5日
伴走者は貴重な存在
マラソンを3時間以内で走れるなら、自分自身が何らかの大会に出場して走りたいというランナーも多いことでしょう。
その中で選手と伴走ボランティアを並行して行うという方もいますが、やはりそのくらいのタイムを出すレベルのランナーは、人数的に貴重な存在です。
伴走を努める目安として、自分が伴奏する選手の1kmのペース+1分で走ることができれば務まるようです。1キロ3分30秒なら、自分は1キロ4分30秒以内で走れるということですね。
いま、鹿児島市在住の私が地元の視覚障害者伴走ボランティア練習会がないかググってみると……地元の障害者自立交流センターが「伴走者としてボランティアを勤めてくださる方はご連絡ください」と案内しています。
つまり「すでに今」伴走者として走ることのできる方はご連絡ください、とのことのようですが、諦めずさらに調べていくと「ブラインドランナーズ鹿児島」という団体を突き止めました。
明日午後5時から放送の挑戦へのエールは大畑大介さんが登場!また、東京パラリンピックに向けて、視覚障害ランナーを支える伴走者の特集も!お楽しみに! https://t.co/YCOoocUYm8 #挑戦へのエール
— 挑戦へのエール (@challenge_yell) 2017年10月14日
育成する必要性
せっかくしっかりした団体のある鹿児島ですら、伴走者育成団体の知名度は、やっと探し当てることのできる程度でしかありません。
こちらは独自のホームページなどが開設されているわけではなく、地元の障害者自立交流センターに個人の携帯電話番号が短く記載されているだけでした。
私は調べ物に関しては少し慣れているし、関連ブログやフェイスブックなどから団体の特徴や参加感想などを探し当てましたが、伴走者が不足しているならもっと周知して希望者を募る必要があるでしょう。
パラリンピック開催地は東京ですから、東京付近にお住まいの方なら練習団体はもっとスムーズに見つけられると思います。
【障害者ニュース】 視覚障害者の伴走者増へ 徳島市で体験教室開く 2017/9/29 14:05 – 徳島新聞 https://t.co/FN15iaRsCy #障害者 #障がい者 #障碍者 pic.twitter.com/3dzp429NGQ
— 障害者ニュース速報 (@syougai_news) 2017年9月29日
たとえば、リオ・パラリンピック視覚障害者マラソン選考レースで代表内定を勝ち取った岡村正広選手の場合、選考対象となった別府大分毎日マラソンで2時間27分24秒の記録を残しています。
これは健常者による通常の男子のマラソン選手の優勝タイムに若干及ばない程度、女子のタイムには匹敵するものです。
伴走は、まず自分の走力にあったランナーと始めればいいのではないでしょうか。
すべてのランナーが優勝を目指しているというわけではないし、一般参加選手にもさまざまな走力の方がいるでしょう。
伴走に必要とされることは走力だけではありません。
何より必要とされることは、ランナーの声を聞く姿勢です。
そのことで走者は安心し、違和感なしに走れるのです。
意思が強く目的意識の高い視覚障害のあるランナーですから、伴走者の本音はすぐに読み取るでしょう。あなたの真剣な気持ちも、はっきり伝わります。
自分が活躍できる場は必ずあります。今でも、未来でもいいから、あなたの力を役立ててみませんか?
※追記
11月19日、日本ブラインドマラソン協会による「伴走者養成研修会」が東京で開催されます。申込締め切りは11月10日まで。エントリーフォーム、郵便、FAX、メールなどから申し込むことが出来ます。
※2017年11月19日(日)伴走者養成研修会 東京会場第1回
伴走者だけでなく、ランニングの基本を学びたい視覚障害ランナーも参加することができます。この機会にぜひご参加ください!!
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