感動的な映画のことを「泣ける映画」などと表現します。
どれだけ思いきり泣けるかということが、現代は映画の評価基準になるのです。
釘を刺すようで申し訳ないのですが、人が本当に感動した時って、泣きますか?
「泣くこと」だけが、感動の指標なのでしょうか?
全米がッ! 泣くまでッ! 調査が終わらないッ(涙目)!
初めて「全米が泣いた」映画が登場したのはいつ? → 本気で調査してみたら、俺が泣きそうになった https://t.co/5np2tfjnwj @itm_nlab pic.twitter.com/E4XaUZeGT7
— ねとらぼ (@itm_nlab) 2017年9月21日
本当の感動がもたらすもの
私はそれほど多くの映画を見てきた人間ではありません。
どちらかと言えば、多くの本を読んできました。
ですから、原作のある映画の場合、むしろ原作本を読んで理解し、映画は見ないこともあります。
それでも、映像や音声の補助が無い小説の方が、すべての演出を自分の頭で作り出して読み進めなくてはならないだけ、読み終えたときの感動は最大に膨らませることができるのではないかと思っています。
そして、一冊の小説を読み終えて深く感動したときにとるリアクションは、
「感動のあまり黙り込んでしまい、何も言葉が出ない」
です。もちろん、涙も出ません。
映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」
主題歌 back numberの「瞬き」
泣ける映画なのは間違いなしやろうな〜#8年越しの花嫁奇跡の実話 #backnumber pic.twitter.com/DZQC1VSk5B— 翔 (@kajin120507) 2017年9月15日
泣くことと黙り込むこととの違い
泣くことを感動の指標にすることを、否定するわけではありません。
しかし、声を上げて涙を流せるうちは、まだ自分の心に自分を操作する余裕が残っていると思うのです。心が作品に徹底的に支配され、自分の感情が麻痺してしまうほどの感動には至っていないと考えられるのです。
最大の感動は、泣く余裕すら与えてくれないだろうと思います。
今日は4度目の君膵を来てきました!😍
四回目でも本当に泣けます!
こんなに泣ける映画初めてです!
浜辺美波ちゃんが出るたびににやけちゃいます😂
まだ見てない方は見た方が絶対にいいです!🙌#君の膵臓をたべたい#浜辺美波 pic.twitter.com/G22BVWL0uG— 🌸はまっち🌸 (@aE3Y64S0UVwmvTk) 2017年9月17日
数少ない映画遍歴
あまり映画を見ない私ですが、誰もが見るようなとても有名な映画は、少しは見ます。
主にヒューマン系の映画を好んで見ます。
「フォレスト・ガンプ」とか「ショーシャンクの空に」とか。
[A.I.]不治の病に侵された息子をもつ夫妻は、人工知能をもつ少年型ロボットのデヴィッドを家に迎えるが、やがて息子が奇跡的に蘇生したことから、デヴィッドは家を出されてしまう。 pic.twitter.com/mn2Erji6qk
— 100%泣ける映画紹介 (@100nakeru) 2017年9月24日
そのときちょっとは泣いたかな…あまり覚えていません。
その時も、例えば「ショーシャンクの空に」のラストで、綺麗な海が広がる引きのシーンを目にして感動のあまり身動きが取れなくなったことは覚えています。
ちなみに、私はDVDを借りて自宅で見ました。
もちろん、映画でも小説でも、その他どのようなメディアであれ、感動できる心を持つというのは素晴らしいことです。自分の感動の表出が涙であれば、泣いてしまえばいいと思います。
しかしもし、これから公開される映画のキャッチフレーズとして
「感動のあまり声も出ず、涙を流すことすらできませんでした」
などが使われると、これは期待できると思って、見てしまうかもしれません。
via:YAHOO!JAPANニュース
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