相手と会話をしても言葉の意味が伝わらなかったり、消極的な会話になったりして嘆いている方は沢山います。今回は、「NLP」を取り入れた、簡単に人とコミュニケーションができる方法をご紹介します。

「NLP」とは?

「NLP」とは、1970年代に3人の天才セラピストたちが開発した「言語」「心理学」を効果的に組み合わせた手法です。円滑なコミュニケーションができたり、相手をポジティブにしたりと、今の時代に大切な能力といえます。セラピーを始め、ビジネス・教育・スポーツ・芸術など幅広く使われている手法です。

脳は「安全」を求めている

コミュニケーションに一番大事なのは、相手に「安全」「安心」を提供することです。脳は、「安全」や「安心」を求めています。脳は、「わからないことは危険」と解釈しているので、わからない部分「空白」を埋めようとします。これが、「空白の原則」なのです。

脳は空白を埋めるために、体の内部や外部から情報を供給しようとします。内部は「過去の記憶」で、外部は「痛い」「おいしい」などの「五感」です。 ほとんど「内部」の情報で埋められます。

行ったことのない建物に入ったりすると「内部」情報がないので、不安になったり緊張したりします。脳はいち早く「安心」な状態にするために、「外部」から情報を取り入れようとするため、「周りをキョロキョロする」「いろんな物に触りたがる」などの行動をしてしまうのです。

人間関係も同じで、問題の解決法が「わからない」状態だと「不安のまま」なので、自然に過去に体験した人間関係を思い出してしまいます。

人は関心がないと頭に入らない

人は1つのことしか意識ができません。例えば、人が話しているときに別のことを考えていると、自分の考えが優先されるので、人の話は何となく聞こえるが、頭には入っていない状態になります。

本屋で読んでいる本も、人によって関心を持つものが違うので、個人によってバラバラです。関心の無い本が目に映っても頭には入らず、隣の本に映ってしまいます。

コミュニケーションも同じように言えます。相手に関心のない情報を伝えても、相手の頭には入りません。さらに情報を持っていないと不安な状態になり、辛い気分にさせてしまうのです。

わかりやすい情報は受け入れられやすい

自分は詳しい情報を持っていたとします。コミュニケーションに役立ちそうですが、実際にはコミュニケーションがうまく行きませんでした。どうしてでしょうか?

それは、相手に詳しく教えすぎて、相手がわからなくなってしまったのです。

例えば世界地図で言うと、地球は丸いので、平面の紙に書かれた地図よりも丸型の地球儀の方が正確に作られています。

でも、紙に書かれた地図の方が売れているのです。紙で書かれた地図はひと目で見ることができ、軽くてコンパクトに折り畳めるので、楽に使えます。それに比べ、地球儀は大きくて重たいので持ち運びが困難で、回転させないと見られなくて使いづらいです。

コミュニケーションも同じで、正確な情報よりも相手にわかりやすく短めな情報の方が、相手に受け入れられやすいのです。

会話の矛盾からなる「ミスコミュニケーション」

コミュニケーションは複雑で、なかなか自分の言いたいことが伝わりません。

例えば、貯金を勧めるために「自分の憧れの住まいを買うには、6千万円の貯金が必要ですね」と相手に伝えましたが、相手は疑問に思い首を傾げてしまいました。なぜでしょうか?

それは、「憧れの住まい」の受け取り方が2人とも違うからです。貯金を勧めた方は「憧れの住まいは、部屋がいくつもある新築」と受け取ったのに対し、相手は「憧れの住まいは、自然に囲まれた小さな小屋」と受け取ったのです。

コミュニケーションの中で矛盾が発生することを「ミスコミュニケーション」と言います。言葉自体には矛盾はありませんが、イメージや意味は相手に伝わっていないので、ミスコミュニケーションになるのです。

相手の想像は「過去の体験で入手した情報」を元に作られます。幸せだった子供時代の家に憧れる方もいれば、過去に物語に出てきた一目惚れの家に憧れる方、過去イジメを受けて育った家に似ている家屋は避ける方など、過去の体験を元にして想像しているのです。

普段、使う言葉も同じように人の体験によって意味が違ってきます。 「誰でも知っている事だから説明はいらないだろう」と思い、説明を省くことによって、ミスコミュニケーションが発生する場合が多いです。説明を省いた事により、相手が理解できなかったり勘違いをしてしまいます。

ミスコミュニケーションを防ぐ方法

日常で起きるトラブルの原因のほとんどは、ミスコミュニケーションによって引き起されています。会社で行う「電話」「書類」「会議」などの人から人への伝達は、すべて「ミスコミュニケーション」が発生する可能性があります。その訳は、人によって過去の体験は違うからです。相手に言葉が正確に伝わっても「理解された」ということにはならないのです。

話し手は、自分自身の体験を元に言葉を組み立てて聞き手に伝えます。逆に、聞き手は話し手が伝えた言葉を、聞き手自身の過去の体験を元に具現化します。

ミスコミュニケーションを防ぐには、「体験を元に会話をする」のをやめることです。相手に伝えた事を復唱させるのではなく、「伝えた内容を理解しているか」を聞いてください。そうすることによって、スムーズなコミュニケーションが行えます。

もう一つの方法は、話し手が過去の体験を元にして話した言葉を正しく修正してあげることです。そして、聞き手が体験した過去の情報を正しく修正します。過去の体験を正しく修正することによって、ミスコミュニケーションを防ぐことができるのです。

過去に体験した情報を修正する方法として、参考書・新聞・テレビで情報を得て、過去に体験した情報と照らし合わせながらの修正が挙げられます。

攻撃的な態度で発生するミスコミュニケーション

好感を持った人には心を開いて話せます。しかし、攻撃的な感じの人となると、脳が「安全」な状態になるよう自己防衛が働くので、自然に言動が正当化や現状維持になってしまい、ミスコミュニケーションに繋がってしまうのです。 攻撃的に感じる人と言えば、「難しい顔をしている人」「鋭い質問が多い人」が挙げられます。

「鋭い質問」には、「◯◯って何ですか?」「詳しく教えてください」「理由はあるのですか?」などがあります。

そういう言動をとっている人は「攻撃的には話していない」と思っていますが、聞いている人には「責めているの?」と思い、罪悪感を感じてしまいます。では、攻撃的な態度を取らない「気持ちのいいコミュニケーション方法」とは一体どういうのでしょうか?

お互いに気持ちいいコミュニケーションをする方法

気持ちのいいコミュニケーションをするには、話す内容よりも「相手を安心させる」ことが重要になります。相手を安心させることによって心が開かれ、相手に話の内容が伝わりやすくなるのです。相手自身から本音を言ってくるのが理想的です。相手を安心させるには以下の方法があります。

1.外見を良くする。

「優しい顔をする」「優しい口調で話す」などがあります。

2.相手によい印象を与える質問をする。

「自分はもっと勉強したいので、詳しく教えてください」など、頭にポジティブな言葉を添えます。そうすることにより、相手は心を開き、素直に質問に答えやすくなるのです。

3.相手に「決定権」を与える。

相手に「質問してよろしいでしょうか?」など、相手に質問を受けるか却下するかという決定権をあげます。そうすることにより、相手は安心するのです。

4.弱い立場になる。

自分を「弱い立場」にすることにより、自動的に「相手が強い立場」になります。そうすることにより、相手は安心するのです。

5.相手が本音を言えるような環境を作ってあげる。

6.「オウム返し」をする。

オウム返しをすることにより、相手に負担のかからない会話ができます。

自分「休日はどのように過ごしてしましたか?」

相手「DVDを数本観ていました」。

自分「よくDVDを観るんですね、どんなジャンルのDVDをみるのですか?」

相手「映画です」。

自分「映画がお好きなんですね、映画のどんな場面が好きですか?」

相手「考えもしない展開になるところが好きです」。

そうすることにより、相手が自然に答えてくれるようになり、相手との距離感が縮まっていきます。

まとめ

・コミュニケーションに大事なのは、話す内容よりも「相手を安心させること」。

・正確な情報よりも、短めでわかりやすく話す。

・伝えた「言葉」ではなく、「伝えた内容」を理解できたのかを問う。

・相手が伝えた言葉を正しく修正し、参考書やテレビなどの情報を参考にして理解する。

・「外見や口調をよくする」「ポジティブな質問をする」「決定権を与える」「強い立場を与える」「オウム返しをする」などして、相手に安心感を持たせる。

 

「コミュニケーションが上手になりたい」という人は沢山います。しかし、コミュニケーションが上手になるには、難しい勉強や辛い実践が必要です。コミュニケーションが上手な人がいますが、それは人の何倍も頑張った証なのです。コミュニケーションは自分にとって楽しい生活を送るための能力なので、「高齢だからもう遅い」など考えず、みんなと共にコミュニケーション能力を上げ、幸せな人生を送っていきましょう。

 

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