活字離れが問題視されて以来、もう何十年が経つでしょう。

本が読まれなくなり、売れなくなりました。出版業界にとっても大きな悩みです。

音楽業界でも同様に、CDが売れなくなったと嘆かれています。

本、CD、ゲームソフトなど、さまざまな娯楽メディアは手に取れるモノの形を失い、次々とインターネットを介したサービスへとその姿を変えています。

書籍は電子ブックへ、CDは配信サービスへ、ゲームはタブレット端末へ配信される無料コンテンツへと姿を変えようとしています。

古書店の香り

書店に行くことは多い方だと思います。ブックオフにも頻繁に行きます。

最近出版されたと思われる本も早々と古本として陳列されることが多く、状態もとても綺麗です。

しかも、新品の半額またはそれ以下の値段で買えます。

音楽CD、ゲームソフト、映像DVDなども売られています。最近は、中古メディアだけでなく、中古PC、古着、食器などの中古品、家具など、中古商品を広く扱う店も増えてきました。

ブックオフに限ったことではなく、様々な中古商品を扱うチェーンが、商品を手広く受け入れるよう業態を工夫しているのです。

古さ、という価値

「古さ」も「新しさ」も、時間とともに変化していくものです。最新の技術もやがて古くなるし、それはモノにも同じことがいえます。

書籍やCD、DVDも、近いうちに古いメディアと呼ばれることになるでしょう。電子ブックや音楽のインターネット配信も、いずれは古くなっていくのです。

だからといって、古いものが排斥されるようなことにはならないでしょう。

アンティーク」という言葉があるとおり、歴史的に見ても「古さ」はやがて「価値」を持ち始めるからです。

価値の基準はさまざま

好みにはさまざまなものがあり、誰もが新しいものばかりを求めている訳ではありません。

古本なら、安く手に入れたいという理由で購入することが多いと思いますが、古い家具や食器などを、新品以上に価値を持つ「アンティーク」として所有する収集家もいます。

本も音楽も、分かりやすい形ある物として持っていたい、という人もいます。人が何に価値を見出すかは、他人には分からないことです。

人間にしても、自分が短所だと思っている点に他人が魅力を感じるような例は頻繁にあります。その逆も、また同じくあるでしょう。

平成も、あと少しで終わることが決まりました。

やがて昭和のように「古きよき平成」と呼ばれる時代がくることでしょう。

7月上旬、北部九州に豪雨が襲い、取り残された結果亡くなる方も出ました。その数日後には九州南部の鹿児島で、大きな地震が発生し、警戒を解くわけにはいきません。

今という時代、私たちは心を平静に保つことが難しい環境に追い込まれています。

古くて良い物もたくさんありますが、新しい技術は利便性に優れています。両者の間にある、「良さの違いとは何なのでしょう。

ブックオフの店内の片隅に、買い取り希望と思われる古本が山のように積まれていると、タイトルを盗み見るように読んでしまいます。

それらはすべて、私が読んだことのない本であったりします。

古本って言うけれど、本に古いも新しいもあるだろうか」。