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2024/11/10:フリーペーパーvol.104発刊!

NHKラジオ英語講座の上手な使い方―途中で断念しない上達方法

新年度が始まると毎年、書店で気づくことがあります。NHK語学講座テキストが所狭しと平積みになっていて、この季節は広告用ポップや「テキスト活用法」みたいな冊子が備えられています。

どの講座も新たに始まるということもあり、今年こそは語学を習得しようと新たな挑戦者がテキストを手にすることと思います。

そして、多くの学習者がこころざし半ばにして学習を断念します

それからまた10カ月ほど経って次の4月になり、新たな戦士が戦いに挑む。その繰り返しではないでしょうか。

ここでは、こころざし半ばで断念しないために、自分自身もNHKの英語講座で長年にわたり学習してきた経験から、学習方法についてアドバイスできればと思います。

私のNHK英語学習歴

私は大人になってから本格的に英語の勉強を始めたのですが、純粋な日本国内だけの英語学習者としては中の上くらいのレベルにはあるのではないかと思います。

人に英語を教えていたこともあるし、仕事として翻訳をしていたこともあります。資格も、少しは持っています。

NHKの語学講座は英語のみですが、ほぼ25年間ずっと学習しています。
遠山顕先生の「英会話入門」にはじまり、大杉正明先生の「英会話」、その後、最高難度とされる杉田敏先生の「やさしいビジネス英語(現・実践ビジネス英語)」へとレベルアップしました。

現在、実践ビジネス英語を聴いて内容を理解できないことは、ほとんどなくなりました。

上手なNHKラジオ英語講座学習法

まず音源を確保しましょう。スマートフォンなりMP3プレーヤーなりに、自分で携帯できる形に音を確保してください。

学習者のレベルによりますが、1回目のリスニングはテキストを読まず、いきなり聴いてください。そして、どれだけ自分が理解できないかを知って痛い目にあってください

まだ内容がまったく理解できない初級者の場合この順番はあまり意味を持たないのですが、自分ができないことを知って「みじめな気持ちになる」ことが大切です。

2度目からは、聞きながら音読、つまり「シャドウイング」です。同時に行えば「リピーティング」になります。
聞きながら真似をするという、ものすごく基本的な練習を繰り返します。それが一番練習になるからです。

一番効果的な、音読の繰り返し

おおよそでいいので、音で英文とその意味を脳裏に焼き付けることに成功したら、あとはテキストを読みながらでいいのでひたすら音読を繰り返します。

貪欲になってください。

回数としては1つの英文につき10回では足りないくらいです。100回できるなら100回、音読しましょう。

文字だけを追って音読音を聴きながら真似して音読、さまざまに練習してください。

ここまで音を押さえたら、単語と一緒に英文を書き取る練習をします。
テキストは英文と日本語訳が見開きになっていますから、日本語に対応する英文を、なるべく文単位でいったん記憶し、テキストを見返すことなく一気にノートに書き取ります。

これが意外と難しく、今読んだばかりの英文を、瞬間的にすら覚えられないものです。

多くの学習者は仕事も忙しく、勉強の時間を捻出するにも困っている方が多いと思います。
仕事と掛け持ちで、やる気を出すだけでも大変なことです

そんな事情も知らず、英語学習には、これ以外にもやらなければならないことはたくさんあります。

文法書を1冊ひととおり読んで英文法を理解する
学校の学習ではとうてい足りない語彙を補うために単語を覚える
書いて発信するために英作文を構成するためのルールを知る
英語だけでなく一般的な常識や時事に関する知識が必要なので英語以外の読書に励んだり新聞を読む

など、日本語を習得しているほとんどの日本人にとって、英語という言語を普通に理解できるよう脳を訓練することは、実はとても不自然なことです。

言語構造の似通ったヨーロッパ人が隣国の5カ国語をマスターするより、日本人が英語だけマスターすることのほうが、よっぽど大変ですごいことなのです。

それをやろうとするのだから、無理もするし苦しい思いをするのは当然だと覚悟してください。

そういうのは一切イヤだ、と思うなら自分なりにいい方法を見つけるか、やめておいたほうがいいです。

楽しく短期間でマスターできる人がいるとは思えないし、そこまで甘えた考えで学習する人がいるとは思いませんが、性根を据えてやるべきことをきっちりやれるなら、時間はある程度かかりますが結果はついてきます。

今回は概要しか書けませんでした。続きがあれば、またこの続編を書きたいと思います。

https://www2.nhk.or.jp/gogaku/

via:NHK

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