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2018.9.10:フリーペーパーVol.30発刊!

既存小売店の脅威となるか?ドラッグストア急成長を支える販売戦略

食料品を多く品揃えするドラッグストアが、急激に店舗数を増やしています。
ドラッグストア」つまり「薬店」なのですが、薬品以外の品揃えの多さに驚かされます。

台所用品、洗剤、シャンプー・リンスなどのバス用品、鍋にラップに紙おむつなど数え上げればキリがありませんが、特に重宝するのは食料品です。

品揃えも豊富だし、価格もその安さは大規模量販店にも引けを取りません。
スーパーマーケットには敵わないとしても、肉や新鮮な野菜が冷凍食品として陳列されています。
自社ブランドの特価品も展開していて、近所のドラッグストアだけで毎日の食品が調達できます。

https://twitter.com/nobu_ya_com/status/844662256411406336

安さを支えるビジネスモデル

主要なドラッグストアは全国に展開しており、地元特有の品揃えとEDLPEveryday Low Price…年間を通じて同じ低価格)を軸とした価格設定を一つの戦略として競争力を高めています。

九州には福岡を本社とする「コスモス薬品」というドラッグストアがあり、2012年には九州イオンを抑え九州最大の小売店となりました。株式の時価総額も2,052億円でドラッグストア最大手のマツモトキヨシを上回っています(2013年5月31日時点)。

コスモスの主要戦略は先に挙げたEDLPに加え、クレジットカードやポイントカードを導入しない税込み価格の現金販売に限定し、コストを極力抑えています。

郊外中心の出店計画とドミナント戦略

コスモスは郊外の小商圏を主な出店候補地とします。
狭い商業エリア内での顧客独占を狙うのです。

頻繁な公共交通機関が期待できず、人口に占める高齢者の割合が高い九州では、小売店としては大規模店を出店することで日用品、食品、薬品などの売上独占状態を目指しているのです。

地形的に山地が多く、高齢者がその足で車両に頼らず買い物をするには不便な地域ですから、固定客をリピーターとする理想的な顧客の囲い込みができるのです。

店舗はターゲットとした商圏に高密度に配置し、若干の隙間が見られればそれを埋めるための出店には店舗間の競合を厭いません。

徹底したコスト削減

店舗の外観、内装も店舗ごとの違いを抑え、棚の配置、商品の陳列方法、入荷する商品種別のバラつきも抑えます。

自動発注によるオペレーションシステム、店内の客の流れを意図的に誘導する導線設計なども徹底した統一が行われています。

東京商工リサーチによる2015年度の九州小売業売上高ランキングではコスモス薬品は3年連続で首位を維持し、売上高では初の4000億円超えを記録しました。

上位10社のうちマイナス成長を記録したのは3位イオン九州10位ベスト電器で、かつての小売大手が成績を落とすなか地元密着型小売業者がその成績を伸ばす形となりました。

九州のスーパー、量販店は、地元で築いた独自の仕入れルートを抱えるところが多くあります。
そのため、全国展開の大手小売店、イオンやイトーヨーカドーなどが九州に出店する際、その点は競争上の問題となるでしょう。

農産物、海産物、畜産物、食品生産では量、種類ともに多くの種別を網羅している鹿児島の第一次産業
その豊富な食の資源を背景に鹿児島の地元小売店は格安のセールを可能にしています。

たとえば全国一の生産量として有名な「うなぎ」なら、志布志に本社を置く山田水産が県内各地の小売店に新鮮で高品質なうなぎを直接取引しています。

九州の物価の安さ、価格競争を支えるのは地元の第一次産業の層の厚さでもあります。
新鮮な食材という点では地元密着型のスーパーに敵わない点を踏まえ、コスモス薬品を代表とするドラッグストア各チェーンは、徹底した経営スタイルの効率化スリム化を図ることで、業界における売り上げ上位を可能にしているのです。

http://www.jmrlsi.co.jp/scto/case/2013/cosmos.html

via:JMR生活総合研究所

https://www.drug39.co.jp/company/c_management.html

via:サンキュードラッグ

http://mainichi.jp/articles/20161019/k00/00m/020/026000c

via:毎日新聞

http://kakaku.com/tv/channel=10/programID=49523/episodeID=976677/

via:価格.com