悔しい!!」…その一言が侍ジャパンが準決勝でアメリカに敗れた時に呟いた自分の言葉だった。

1対2というスコアでどっちが勝ってもおかしくなかった。試合前に「ミスをしたチームが負ける」と言われていたように、侍ジャパンの守備のミスで2点を取られて敗れた試合でもあった。

第3回大会の準決勝を敗北し、第4回大会に向けて小久保監督が侍ジャパンのユニフォームに袖を通し始動したが、世界一奪還の夢は惜しくも達成できなかった。

アメリカが1点目を取ったシーン

バリバリのメジャーリーガー選手がズラリと揃ったアメリカチーム。打順紹介のシーンに選手の名前の下に年俸価格が表示されていた。それを見るとほとんどの選手が年俸10億超えの選手ばかり。年俸で実力を判断してはいけないが、これを見たら「スゲー!!」としか言えなかった。

侍ジャパンの先発ピッチャーは巨人の菅野投手。叔父にあたる原辰徳さんから試合前に「腕が引きちぎれるぐらい投げてこい!!」とエールを送ってもらったという。

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via:なんJ(まとめては)いかんのか?

3回までのイニングのアメリカ打線を見事に抑えてみせた菅野投手。それにはキャッチャーで女房役の小林選手のリードも完璧だった。

しかし4回の表のアメリカの攻撃、1アウトを取ったが3番バッターのイエリチ選手が打った打球がセカンドの菊池選手に飛んでいった。これまで何度ものピンチを救ってくれた好守備を見せた菊池選手がまさかのエラーをしてしまう。

そして6番マカチャ選手にタイムリーヒットを打たれ、このエラーのランナーが1点目のベースを踏んだ。

エラーを消した菊池選手のホームラン

なかなかアメリカの好投手陣から得点を奪えない侍ジャパン。6回の攻撃は1番バッターの山田選手からと打順の流れも良かった。しかし山田選手は三振に倒れてしまう。そして2番の菊池選手に打順が回る。

頑張って投げていた菅野に迷惑をかけた」と反省していた菊池選手の放ったライトへの打球は見事スタンドインしホームランを打つ!!これには日本中が一斉に湧いた瞬間でもあり、1対1と試合は振り出しに戻った。

千賀選手の三振ショー

7回からマウンドに上がったのはソフトバンクの千賀投手。1次ラウンド、2次ラウンドも150キロ近いストレートのボールとお化けフォークという変化球で相手バッターから三振を奪う好投を見せてきて小久保監督から熱い信頼をもらった。

アメリカは5番バッターのホスマー選手からの打順だった。ストレートやスライダーでストライクを取り、得意のフォークボールで三振を奪う。次は6番のマカチャン選手は4回に菅野選手からタイムリーヒットを打った要注意バッターだ。

千賀選手はストレート、スライダーでファウルを取り打者を追い込んでいく。4球目にボールがすっぽ抜けてマカチャン選手の顔付近にボールが飛んでいった。これにはドジャースタジアムの観客から大ブーイングを浴びることに…。

しかし千賀選手はその大ブーイングを浴びても動じず、見事に三振を奪ってみせる!!「非常にメンタルが良い」と解説の原辰徳さんから賞賛の声が上がった。

続いての7番ポージー選手も内角のフォークボールで見逃し三振!!アメリカの打線を見事三者三振にしてみせたのだ。三振を奪った瞬間の千賀選手と小林選手のガッツポーズはとてもカッコよかった。

8回の攻防が試合を決めた

8回までスコアは1対1のまま、ほぼ投手戦となったこの日本ーアメリカの準決勝。8回にも千賀選手がマウンドに立った。

8番スタントン選手を三振に取り、これで4者連続の三振だ。メジャーリーガーから三振の山を奪う侍ジャパンのピッチャー陣は好投を見せる。しかし9番クロフォード選手、1番キンズラー選手にヒットを打たれ1アウト2、3塁というピンチを迎えてしまう。

そして2番ジョーンズ選手の初球のボールがサード松田選手の前に転がる。しかし、ランナーを気にしてしまったのか??ボールを少しこぼしてしまい、ホームにボールを投げられずファーストへ投げてアウトにした。3塁ランナーがホームインし、これで1対2とアメリカが勝ち越す。

そして今度は侍ジャパンの攻撃。9番の小林選手に代打で出場したのは内川選手だった。見事にライトへヒットを打ちチャンスを作る。次の1番山田選手の送りバントが成功し、1アウト2塁という場面を作った。

次は6回にホームランを打った2番菊池選手。しかし残念ながら三振で2アウト。そして3番の今大会日本人たった1人のメジャーリーガー青木選手に打席が回るが見事ボールを見極めてフォアボールを選ぶ。

そして注目の4番筒香選手に打席が回った。1発ホームランがでれば逆転、ヒットでも同点か勝ち越しの大事な場面だった。ドジャースタジアムの観客からは「ニッポン!!」と「USA!!」のコールが飛んでいた。この試合1番のポイントだった瞬間でもあった。

筒香選手の放った一撃は一瞬「ホームランか?」というようなあたりだったが、残念ながらライトフライアウトに終わってしまった。後に「日本の公式ボールならホームランだったかも…」とプロの解説者は語っている。

ここでもう試合はほぼ決まっていたかもしれない。9回の侍ジャパンの攻撃もあっという間に三者凡退で終わり、世界一奪還の夢はここで終幕した。

監督、コーチ、選手、チームスタッフすべての方に感動をありがとうと言いたい

残念ながらアメリカに敗れた侍ジャパン。しかしメジャーリーガー中心のメンバー相手にこんなにも接戦の試合を見せてくれた。侍ジャパン公認サポートキャプテンである中居正広さんも試合終了後、選手たちにこんな健闘の言葉をかけてくれている。

試合を見ていても明日またアメリカと試合すれば勝てるかもしれないし、今回はこのタイミングで負けてしまったのではないかと思います。残念ではありますが今回の日本チームの活躍は世界に通用するということを見せてくれました」

とガチンコでメジャーリーガー軍団に向かっていった侍ジャパンを称えてくれた。

2015年プレミア12という世界大会を3位という不甲斐ない成績で日本中からバッシングを浴びてきた小久保監督。日の丸を背負う監督は本当に大変だと思う。今回のWBCで2次ラウンドまで全勝で勝ち上がってきたことで世間からは「小久保監督すみません」とか「優勝して小久保監督の胴上げシーンを見たい」という賞賛の声が一気に増えた。

これまで2週間は本当に侍ジャパンの活躍の話題が飛び交っていて、3月はWBCフィーバーでもあった。ベスト4でも胸を張って日本に帰ってきてほしい…。これからはペナントレースに向けて侍ジャパンの選手たちはそれぞれの所属するチームに戻り敵同士になるが、このWBCの盛り上がりを今年の日本のプロ野球にも持ってきてまた選手の活躍するところを見てみたい。

小久保監督は今大会を終了後に退任を表明したが、監督そして選手、コーチ陣、スタッフ陣の方全員に「感動をありがとうございます」と言いたい…。そして本当にお疲れ様でした。

 

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