飲食店の禁煙エリアで食事を楽しんでいるとタバコの煙が漂ってきました。
そこはファミリーレストランで、分煙対策がとられているところです。
食事スペースは喫煙エリアと禁煙エリアに分けられていました。
しかしそもそも、壁で完璧に分断されているわけでもない空間内で、空気中を自由に移動できる煙という小さな粒子の流れをせき止めることなどできるのでしょうか。
壁の上部が禁煙と喫煙それぞれのフロアでつながっているような仕切りで、分煙なんて不可能だと思います。
受動喫煙に関する問題で、これまで吸う人と吸わない人の議論が平行線をたどってきた理由は、着眼点を「吸う・吸わない権利」にばかり置いていたからではないでしょうか。
受動喫煙の賛否を語るために必要な考え方は、その議論を「吸わせない義務」に置くことだと思います。
【分煙社会の境界線3】
喫煙席の親子連れ。
ほとんどの親子が禁煙席にすわるなか、煙まみれの、あのこどもたちは何を思うのか。
「親は選べない」の一言で、この現状を黙殺するのは、もうやめにしませんか。
たばこか、こどもたちか。
一刻も早く、例外なき全面禁煙を。#受動喫煙
— 若葉文庫|横浜大輔 (@Wakaba_Books) March 13, 2017
飲食店の実情、全面禁煙への反発
大きなチェーン店のレストランなどでは、すでに全面禁煙を実施しているところもあります。
分煙ではなく、店内でタバコを吸える場所はない完全な「禁煙」です。
その店が親子連れで訪れる昼間のファミリーレストランなどであれば、完全禁煙はむしろ歓迎されることでしょう。
タバコは骨などの細胞の発育を阻害しますし、食べ物の本来の味を損なってしまいます。
発がん性も高く子どもが多くいる場所で吸われるべきものではありません。
問題となっているのはタバコを吸う年代を主な客層として持つ、小規模のスナックや喫茶店の営業についてです。
お酒を飲みながらタバコを吸うことを普通としている人たちにとっては、タバコが完全に禁止されるのならその店には行かないということになります。
飲食店の経営者はこの点で、店の存続に関わるとして反対しています。
飲食店全面禁煙、賛成です❗受動喫煙被害で喘息を発症してから、分煙の店すら入れません😭ほんの少し煙を吸い込んだだけでも、咳が出始めるからです。全面禁煙にしたら、子供連れやお年寄り、女性客も増えて、メリットもあるのでは?焼き鳥屋さんなど入りたくても入れないので😢禁煙になると嬉しいな。
— ゆーな (@yuuna622) March 9, 2017
おいしい食事とお酒を楽しむために
せっかく美味しい料理を味わうなら、煙の邪魔しない環境で思い切り味わいたいものです。
高いお金を払って、好きでもないタバコの粒子を吸いに来たわけではありませんから。
本当に食事を味わいに来たのなら、タバコは吸いたくないはずです。
それでも食事のあとの一服はうまい、という人がタバコを吸う理由は、タバコが依存対象になってしまっているからではないかと思います。
タバコのあの煙が、美味しいでしょうか?
自分でもタバコを吸う人ですら、他人のタバコの煙は嫌だという人がいます。
それくらい、副流煙というものは気分の悪くなるものなのです。
元ヘビースモーカーより。
飲食店は当然原則全面禁煙。
経営が成り立たないと言うなら、例外的に許可制の喫煙可能店設置。
ただし、近隣への遮煙、スタッフへの受動喫煙対策、店頭での表示義務等自治体毎の審査と罰則の強化。
店毎に分けるのが最も合理的な分煙手段。#受動喫煙防止法に賛成— メタボレアス ~卒煙なったゾ (@rinah8409) March 14, 2017
正論。喫煙の有無に関係なく、まともな判断能力があれば、「屋内で分煙が不可能と結論がでているから他人に受動喫煙を我慢させよう」なんていう結論になるはずがない。たばこ族議員は辞職して。 / “経済同友会代表幹事、受動喫煙「厳格な規制…” https://t.co/0U6PchJaii
— 毒ガスの愚痴リ屋🐤=3 (@PaperRiderGold) March 16, 2017
分煙は実現可能か、吸わない権利と吸わせない義務
そもそも、禁止する対象が煙ですから、確実に「分煙」するなど不可能です。
ほんの僅かな隙間からでも煙はもれ、漂ってきます。
「分煙してるんだからいいだろ」という言い訳に過ぎません。
タバコは、肺がんを引き起こす原因になります。
死に至る病気です。
本人がどうしてもタバコを吸いたいなら、それは本人の勝手です。
仮に肺の病気を患っても自分がかまわないのなら誰にもとがめる権利はありません。
「吸う権利」ですね。
タバコを吸う人はタバコを吸わない人に、あなたたちも「吸わない権利」を主張しているではないかと反論します。
しかし、「吸う権利」は副流煙などにより(煙の物質特性から完全なる分煙は不可能)吸わない人にまでガンを発症するリスクを負わせています。
他人に病気のリスクを負わせる権利は誰にもありません。
ですから、「吸う権利」は一方的に主張できないものとなります。
一方「吸わない権利」は他人に迷惑をかけません。
こちらの権利は個人の自由となるものです。
ですから主張できます。
さらに、自分の嗜好のせいで他人に病気のリスクを負わせない義務があります。
個人の趣味で他人に迷惑をかける権利はないからです。
ここで「吸わせない義務」の問題が浮上します。
吸うのも吸わないのも個人の自由です。
問題となるのは「他人への迷惑」という部分です。
この迷惑をかけない義務を負っているという点で、「吸わせない義務」が発生し、吸いたくない人に副流煙を吸わせることになるような喫煙は禁止されるということになります。
だから、公衆の門前における喫煙は禁止されなければならないのです。
飲食店の都合を考えれば、全面禁煙は確かに営業に影響すると思います。
だとすれば、喫煙を許可する形での飲食店経営というビジネスはもはや成立しない時代になったということを表しているのではないでしょうか。
日本の成人における喫煙者の割合が半分を割り、とうとう吸わない人が多数派を占めるように成りました。
もちろん、タバコを吸うのは個人の自由です。
しかし、煙という物質の特性上、他人に100%迷惑をかけずに喫煙することは不可能です。だから公衆の面前でタバコを吸うことは許されないという事実にようやく政府が気づいたことは、評価できると思います。
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2017_0209.html
via:NHK NEWS WEB
https://news.yahoo.co.jp/byline/komazakihiroki/20170313-00068652/
via:YAHOO JAPAN ニュース
http://www.kinennohi.jp/learn/passive.html
via:禁煙推進学術ネットワーク
http://www.asahi.com/articles/ASK2G4R64K2GULBJ00J.html
via:朝日新聞DIGITAL
https://www.jti.co.jp/tobacco/responsibilities/opinion/signature/20170203.html
via:JT
http://sugu-kinen.jp/harm/passivity/adult.html
via:すぐ禁煙.jp
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