同じ仕事量でも、仕事を効率的に早く終えることのできる人と、仕事が遅く残業する人がいるとすると、基本給が同じであった場合、後者のほうが残業代が加算され給与が高いというなんとも不公平なことになる。管理職の方はこのような問題でお悩みの方も多いかもしれない。

正社員の給与に関しては、時間でなかなかきっちりと定めることのできないという問題もある。上記の場合、能力で差をつけるならばやはり基本給を変えるという方法に落ち着いている会社が多いようだ。社員は残業代を請求する権利があり会社側は支払う義務がある。

いま日本は、大手広告会社社員の過労自殺がニュースになって以降、特に「残業」に関して敏感だ。

「能力給」とはなんぞや?

会社はその能力で雇っている社員に対し、その基本給を支払っている…はずであり、残業になる分の仕事量に関しては会社側の責任(残業代を支払うべき)であるのだろう。では、繁忙期や常に納期に追われ続けている業種、クライアントに無茶な要求をされた場合はどうだろう。一概に「残業代」や「残業時間」を計算することは難しいように感じる。

サービス残業と言っているあたり、仕事に誇りや愛がない、意欲がないといった声もあるようだが、そもそも持っていた誇りや意欲は、このような不公平や理不尽で奪われているという声もある。難しい問題だ。

働き方改革は、今「残業の上限規制」を導入するかどうかで議論しているという。「ワークライフバランス」は今や世間に浸透してきているキーワードだ。とはいえ、そもそも残業するほど効率の悪い仕事はしていない、よってワークライフバランスを意識していないと堂々と胸を張れる会社はまだまだ少ない

過労死ラインを超える残業時間を容認?

労災認定の基準となる「過労死ライン」は月残業80時間だという。月20日・1日8時間労働だとして、この過労死ラインの残業時間が加えられるとすると、単純に1日12時間労働になる。こう聞くと不可能ではないと感じる人もいるかもしれない。しかし、ライフとワークのバランスは圧倒的に仕事時間が多くバランスが取れていない。さらに、現実は人間関係といったストレスなどさまざまな要因が加わる。

そして、この過労死ライン80時間を超える、残業時間月100時間の容認検討(繁忙期に限る)を行っているとのことで物議をかもしている。

繁忙期であれば残業はしかたがないとされる声もある。繁忙期には過度な残業を容認するのではなく、繁忙期は人員を増やすという選択ができれば。と思うかもしれないが、人員不足も問題なのだ。このような問題にいわゆる「効率」が通用するのかどうか疑問だ。産業界に「繁忙期」はつきものである。繁忙期が数ヶ月続いた場合、その数ヶ月間に過労死しかねない人も現れるのでは…という点が懸念されている。

現代人は、何のために「働く」のか…

まだ残業を申請していたり、請求している場合は希望があるともいわれている。持ち帰った仕事がありサビ残を黙認されているという人もいれば、パワハラを避けるあまり申請できないという声もある。

残業してまで仕事を終わらせようという姿勢はとても責任感が強いとも言えるのかもしれないが、これが効率の悪い方法であったなら。会社としては無駄と呼ばざるをえないのかもしれない。かといって仕事が終わっていないのにそそくさと定時で帰宅する新入社員もいかがなものか、との声も。

対価」とはいえ、その指標は非常に難しい問題のようだ。

個人的には、仕事にやりがいがあれば対価に不公平や理不尽が発生しない限り、残業は当たり前だと思っているし(できるだけ)文句は言わない(はず)。仕事の効率化は常に測るべきなのだろうが、それだけでは補えない問題は山積みのようだ。

先日、アルバイト・求人情報の「an」の広告が話題となっていた。「アルバイトにはお金以上の価値がある」というコピーだ。アルバイトはお金だけでなく良い出会いや経験の場となることを伝えている広告なのだが、あまりのやりがいの無い現状に炎上している様子。「お金以上の価値?そんなのねーよ」という声が多い。


世の中に余裕があった頃はやりがいがあった、など冷静な意見も。これはアルバイト・時給に関する意見だが、あなたの場合はどうだろうか。日々の仕事や残業にお金以上の価値があると感じているだろうか。なるべく残業をしないため、仕事の効率化を図っている自信があるだろうか。中には、残業手当が最後の砦…となかなか上がらない基本給に嘆いている人もいるかもしれない。

働くことにはもちろんお金以外の価値もあるが、その価値がお金を上回ることは、今の時代とても稀なのかもしれない。

連合:残業時間100時間、容認検討…繁忙期、条件付き – 毎日新聞 政府が検討する残業時間の上限規制について、連合内で繁忙期に月100時間を超えないとする案の条件付き容認が議論されていることが分かった。連合の逢見直人事務局長は23日、経団連の椋田(むくた)哲史(さとし)専務理事とこの問…mainichi.jp

via:毎日新聞

全国の働くみなさん、残業100時間OKになりそうです「働き方革命」著者の駒崎です。ちょっとぶったまげました。【正念場を迎える、働き方改革】総理臨席の働き方改革実現会議をウォッチしているのですが、”’今まさに日本の歴史上初めて、「残業の上限規制」を導入するか、どうするか、…blogos.com

via:BLOGOS

ワークライフバランスなんてありえない? 仕事を減らさず残業をなくす具体的な方法とは? | ダ・ヴィンチニュースダ・ヴィンチニュースで『職場の問題地図 ~「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方』(沢渡 あまね/技術評論社)のあらすじ・レビュー・感想・発売日・ランキングなど最新情報をチェック!ストレス,ビジネス,ブラック…ddnavi.com

via:キャリコネニュース