中国、台湾、韓国など、中華圏では1年のうちで、最も重要な祝日とされている「春節」。
近年、日本でも聞き馴染みのある言葉となってきてはいるが、その春節とは一体何であるのだろうか。

そもそも、春節とは?

春節とは、中国・台湾など中華圏での旧暦の正月のことを指し、日本で言えば「旧正月」にあたるものだ。春節は、毎年日付が変動しており、その原因は旧暦である太陰暦と、新暦である太陽歴を比較してみると分かる。

月の満ち欠けを基準にした太陰暦は1年間が354日。太陽が地球を周回する日数を換算し、それを基準とした太陽歴は1年間が365日と、11日ものズレが生じてしまう。それによって、このような現象が起こってしまうのだ。

ちなみに、2017年の中国の、春節による大型連休はいつからいつまでであるかというと、春節にあたる旧暦の1月1日が、1月28日。そのため、大晦日とされる1月27日から一週間、2月2日までが休みとなる。

中国の春節。その文化と過ごし方。

春節の過ごし方は国や地域によって多少の違いがある。今回はその中でも中国の春節にスポットを当てていこう。

まずは日本でいう大晦日にあたる除夕に大掃除をし、家族揃って夕食をとる。
夜には魔除けの意味で街中で爆竹が鳴り響き、また、花火が打ち上がるなどして、日付を超える深夜0時には人の話し声が聞こえなくなるほど(近年は大気汚染を理由に禁止されている地域もある)。

そうして、初一と呼ばれる旧暦の1月1日には親戚や友人宅へ挨拶回りをし、翌日初二に、嫁いだ女性は夫と子供を連れて実家へ帰る。初三から初四は家族での時間を過ごし、財神といわれるお金の神様がやってくるとされる初五には、それを迎えるために再び爆竹や花火を打ち上げるのだ。

最後に、新年最初の満月の日である元宵節に、灯籠を飾り「元宵」や「湯圓」と呼ばれる団子を食べて一家団欒を楽しむ。

以上で、春が来たことを象徴し、1年のうちの重大イベント、春節を終えるのだ。

変わりゆく春節

このように、これまで1つの文化として「春節の過ごし方」というものがあったが、近年はこのような過ごし方ではなく、大型連休で旅行を楽しむ人も増えてきた。

中国人の海外旅行の行先人気ランキングを見ると、1位がタイ、2位に日本。そして3位がアメリカとなっている。春節に旅行へ行くというニーズが高まってきていることから、この時期に海外を訪れる中国人旅行客が六百万人に上るだろうという予測も発表され、消費額は一千億元(約一兆六千五百億円)とも言われた。

その他にも、国外だけでなく国内旅行客も多く、春節による経済効果はとても大きなものになるだろうとされている。

日本では春節を祝うという風習はないが、毎年この時期になると、海外旅行で日本を訪れている観光客を見かける機会が増えるはずだ。

また、反対に、台湾では春節の締めくくりに各地でランタンフェスティバルが開催され、それを目当てに台湾を訪れようと考える人も多い。さらに、2022年に、中国では初めて冬季五輪が開催されるが、なんと春節の真っ只中である2022年2月4日(旧暦1月4日)に開会式が行われるのだ。

とても華やかな、中華圏の一大イベント、春節。中華圏に住む人でなくとも、これから先、何かと気になるものとなっていくかもしれない。

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