どんな人にもこの先何が起こるか分かりません。ぼくも子供の頃に手術をするなんて考えもしてなかった、というか絶対しないと思ってました。それがクローン病という難病を患ってしまい、これまで7回も手術をしています。こんなに多くの手術を体験するとは思ってもいませんでした…。
症状などで全く違ってくるかと思いますが、今回はぼくが手術した体験、経験を皆さんに紹介したいと思います。
手術が決まると患者は忙しくなる
担当医から手術をすることが決まると、全身の検査をしないといけなくなるために検査入院となります。
胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー検査、レントゲンなど消化器内科の検査をたくさん受けます。消化器の検査は下剤を飲まされたり、内蔵の動きを良くするための注射をされたりと結構ハードな検査が多いのです。
(承前)一日がかりの検査。胃内視鏡より大腸内視鏡の方がやっぱキツイ。S状結腸と脾湾曲部の通過が苦しいのは、5年前も今回も同じだった。開腹手術歴あるし、どっか癒着してんじゃないかなーと思った。耐えられないほどの痛みじゃないけど、苦しい。腹筋鍛えた方がいいかな、と思ったり。
— 大城 真理子 (@slummy77) March 9, 2016
後は手術に1番大事な検査、心エコー、心電図、心肺機能検査をしなければなりません。これだけの検査を受けて主治医の先生から「手術を受けても大丈夫」と診断されてやっと検査は終了になります。
1日に全部検査を行うわけではありませんが、検査が終わって病室に戻るともうグッタリです…。
一時退院をしてから手術が始まる
病院や患者さんの症状によって違ってくるのですが、現在の病院では手術日の前日ぐらいまで一時退院をすることになります。
その間に主治医の先生や外科の執刀医の先生たちがカンファレンスを行って手術の段取りを話しあっています。
怖い日というのはあっという間に来るもので…、とうとうその再入院の日を迎えるのです。再入院になると、もう1回レントゲンや採血など簡単な検査をします。
そして手術が終わると入るICU(集中治療室)の看護師さんからICUでの説明などがあります。そしてもう1つ大事なのが「麻酔科」の看護師さんから麻酔の説明の話もします。ここでは自分が不安なことはどんなことでもいいので聞くのが大事です。何も聞かずにそのまま手術を迎えるのと不安なことはなんでも聞いて、少しでも安心して手術を迎えるのとは大きな違いでしょう。
ご丁寧な返信を頂き、誠に有難う御座います。麻酔科の先生ともよく話しをし、なるべく不安が少ない状態で手術をむかえたいと思います。お話しが出来て良かったです!有難う御座いました!
— sky-f-life (@zornthezion) January 13, 2017
特に「全身麻酔」になるといったん呼吸を止めて人工呼吸で手術をすることになる、つまり麻酔科の先生に命を預けることにもなるので「よろしくお願いします」と挨拶だけはしっかりしましょう。
今から手術です
いってきます
全身麻酔の注射が1番怖い
注射嫌だ— 秋刀魚 (@shi12___) January 25, 2017
そして手術当日、歩ける患者さんは手術室まで歩いて行きます。ここが1番の緊張のピークになると思います。家族、面会に来てくれた人たちとここでしばらくお別れ、手術室に入ったら自分の名前を伝えてここでも「よろしくお願いします」と挨拶だけはしてください。
入院、手術はもう2度としたくない。
あの暇な生活とあの怖い時間
ホント嫌い
手術の前の怖さ半端ないよ病室から看護師さんと手術室まで、行くあの時間
怖すぎたまじで
— な か じ ま あ み すぺがる (@lhmqLbcw1SdrWum) July 6, 2016
ここからはどんどん手術の準備が始まるので、怖いかもしれませんが看護師さんたちに任せましょう。経験している人はここが1番怖いかもしれせんが、まず背中に痛み止めの注射を刺します。これがまた痛いです…(泣)
そして仰向けに寝かされていよいよ点滴から全身麻酔を投与します。すぐに意識がなくなるのでここが頑張りどきです。
手術が終わってリハビリ、退院に向けて
ボワ〜っと意識が回復してきて、看護師さんから「無事に終わりましたからね」と聞かれます。
「何があったんだ…」て思うぐらいにボワ〜っとしていて、「あ!!手術終わったのか」とやっとハッキリしてきます。そして自分の腕や足に色々な点滴の管が繋がっています。
ここからICUに運ばれて行き、ここで家族と面会できます。「よく頑張ったね」の一言は本当に嬉しいものでした。
そして多分ここからが1番キツイ時間になるでしょう。麻酔の効果が徐々に切れはじめて痛みが増していきます。ここでは我慢せずにナースコールで看護師さんを呼んで痛み止めをしてもらって大丈夫。遠慮なんて一切いりません。
あと水分は次の日まで一切飲めませんのでこれがまたツライ。うがいをしたり水が含まれているガーゼを口に加えるというやり方で喉の渇きを凌いでいきます。
ICUの看護師さんは常に自分の近くにいてくれるので安心してください。次の日になると回診が始まり、執刀医から「大丈夫」と言われたら水を飲む許可がもらえて「水が飲めるってなんて素晴らしいんだ」と思うくらい、水が美味しく感じるものなのです。
無事5時間の手術を終え、気が遠くなるようなICUでの一夜を過ごし、病室へ帰還しました。
想像を超える痛さと辛さでした。今やっとこういう余裕が出てきた。あ〜、手術はもういやや。— 安田美仁子 (@minikoyasuda) February 7, 2016
そして一般病棟に移されて、早い患者さんはもう退院に向けてリハビリが始まります。歩くというのが傷口を治す1番の治療なので、先生や看護師さんから「歩いてね」とよく言われるので、ここは1日でも早く退院に向けて頑張ってリハビリをしましょう。
ここまでぼくが受けた手術の経験の一部を紹介しました。
これから先、自分自身もだし家族や親友など誰かが手術を受けるようなことがあるかもしれません。症状や個人差によってやり方は全く異なりますが、これから手術を控えている人はもちろん、誰かにとって、このぼくの手術の経験談が役に立つことができたら、何かを感じていただけたら嬉しいです。
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via:いしゃまち
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