リクルートが、2017年のトレンド予測を発表しました。住まいや飲食、アルバイト、美容など、8つの分野の注目キーワードが発表されています。果たして2017年はどのような年になるのでしょうか。私たちの暮らしや働き方は1年後、大きな変貌を遂げているかもしれません。
2016年は残業時間が問題にもなり、「働き方改革」が注目されました。2017年も多様な働き方がトレンドとして挙がっています。
- 「リビ充家族」(住まい領域)
- 「子けいこパパ」(社会人学習領域)
- 「ライフフィット転職」(キャリア領域)
- 「育成枠採用」(若年雇用領域)
- 「パズワク」(アルバイト・パート領域)
- 「Live(ライヴ)ラリー」(進学領域)
- 「おいし援」(飲食領域)
- 「バーバー新時代」(美容領域)
「リビ充家族」は、なんとなく想像がつきますね。リア充ならぬリビ充は、リビングを最大に広げ多くの用途で使用すること。リビングという同じ空間にいながら、それぞれの充実した時間を過ごす「リビ充家族」は多く、リビングの広さに妥協したくないという人が増えているのだといいます。
私の周りにも、自分の部屋ではなくリビングで勉強をする子供が多く、リビングで仕事をするパパや美容ケアを行うママも増えています。背景としては、共働きの増加やスマホ・タブレットの普及、そして自宅で働くテレワークの増加によるものだそう。
リビングで勉強をする「リビング学習」。東大出身者の多くはリビングで勉強をしていたという説もありますね。充実したリビングなら、同じ空間でもそれぞれの作業を行うことが可能。お互い目が届くというところも安心ですが、何より家族間のコミュニケーションにとってはとても重要なキーワードですね。
「リビ充」度合いによって、家族間のコミュニケーションのあり方が変わってくるのかもしれません。
そして個人的に気になったのが「パズワク」と「ライフフィット転職」。
個人のチカラをパズルのように組み合わせ活かしあう「パズルワーク」が広がる!
個々のスキルをパズルのように組み合わせ補い合う働き方が注目されています。スキルを中心としたなんでもできそうな人を優先して採用する企業が多かった中、最近ではそれぞれの能力を組み合わせることで成果を生み出す企業が多いとのこと。シフトや時間が選べたり比較的自由度の高い求人数は前年の約1.7倍になっているとのことです。
今、どの業種も人材不足に悩んでいます。共働きの増加に伴い働きたいママも増えており、相対的に短い時間で働きたいニーズが多い中、この「パズワク」なら補い合いながら働くことが可能。
そう考えると、ひと昔前までは「なんでもできそうな人」が多かったのでしょうか(笑)なんでもできそうで、でも何かしら苦手な分野も持ち合わせている人が目立たなかっただけなのでは…。もしくは、最近ではひとつの分野に長けた人が多いのかもしれません。ITスキルは高いけど、コミュニケーションは苦手。集中力はあるけど、マルチタスクが苦手、など。
「ライフフィット転職」も同様、生活にフィットした働き方が注目されています。
能動的に、個別の勤務条件を交渉する時代が始まりつつある。
労働人口層には、育児や介護に直面している人も多く、求人市場の主導権は企業ではなく「個人」へシフトしつつあるようです。自分の生活に合わせた働き方を実現する「ライフフィット転職」。ただ、現状は企業側にとって欲しい人材であるからこそ実現できるキーワードのようにも感じます。パズワクのように、補いあえる職場で、さらに個々のスキル次第では、より現実的なキーワードですね。
いずれにせよ、2017年の新たな世相を表す「トレンド予測」。私たちの暮らしや働き方はどのように変化を遂げるのでしょう。
http://www.recruit.jp/news_data/release/2016/1213_17074.html#003
via:リクルートホールディングス