7日にLEDライトを用いたマウス実験で、アルツハイマー病との関連が指摘されている脳内のアミロイド斑(プラーク)と呼ばれるタンパク質の蓄積がライトの点滅によって減少したと述べる論文が発表されました。
「アルツハイマー病」とは
神経細胞が減る、脳の中で記憶をコントロールしている海馬(脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官)を中心に脳全体が縮んでしまったり、脳に「老人斑」というシミが広がること。
脳の神経原線維変化(神経細胞に見られる糸くず状のもの)が見つかるといった変化で現れることがわかっています。
また、 脳の中に「βアミロイド」と呼ばれるタンパク質が貯まることも、原因の一つとされています。
「βアミロイド」が脳全体に貯まると健全な神経細胞を変化させ、脳の働きを鈍らせて脳の萎縮が進行すると言われています。
脳波に何らかの異常が生じて発症する病気です。
アルツハイマー病を発症すると、物事を記憶できなくなる「記憶障害」の症状が見られたり、次第に場所や時間・人物などの認識が難しくなる「見当識障害」の症状も見られてきます。
身体的機能が低下するとわずか数年で寝たきりになってしまう方もいらっしゃいます。
しかし、発症して数年経っても穏やかに暮らしている方もいるようなので、一概には言えないようです。
このように、進行の度合いで変動はあるようです。
アルツハイマー病では初期症状として脳のガンマ波が減ります。この時期に40Hzの点滅光を眺めるなどしてガンマ波を増やすと、アミロイドβの沈着が抑制され、発症を遅らせることができるそうです。今朝の『ネイチャー』誌より→https://t.co/596MMmkWP2(ネズミ実験です)
— 池谷裕二 (@yuji_ikegaya) December 7, 2016
https://twitter.com/cocomine_cocona/status/803840975655342080
現段階での治療法としては、抗認知症薬で病気の進行を遅らせることができます。
英科学誌ネイチャーに掲載された論文によると、点滅するライトが脳波を誘導することで治療効果を得られると考えられているようです。
前頭でもお伝えしましたが、アルツハイマー病患者は、脳波に何らかの異常が生じ発症するとされています。
研究では、点滅するライトをマウスに当てて脳内の電気的活動に影響を与えるという実験を行いました。
研究結果は
研究では、点滅するライトをマウスに当てて、脳内の電気的活動に影響を与えるという実験。研究者らは、ライトを照射してから1時間後、マウスの反応に変化がみられ、記憶をコントロールしてるとされる、海馬の「βアミロイド」の値が40~50%減少していることを確認したようです。
さらに実験を開始してから1週間後には、アミロイド斑および浮遊性「βアミロイド」たんぱく質に「著しい減少」の反応がみられたというのです。
と、アルツハイマーの原因の一つとされているβアミロイドの減少反応を確認できたと報告しています。
この結果から英国の慈善団体「アルツハイマー協会」のダグ・ブラウン氏は、
「脳内の電気活動パターンとアルツハイマー病との関連性について、さらなる探求を行うためのきっかけとなった」
とコメントしています。
まだ、研究段階ではありますが、こうした研究の進歩により、アルツハイマー病で苦しむ人の治療法の糸口が発見されたことは、大きな一歩です。一日も早く、安全に治療していける日が来る事を切に願います。
http://www.jiji.com/jc/article?k=20161208035040a&g=afp
via:時事ドットコム
http://www.ninchisho-forum.com/knowledge/kurashi/006.html
via:認知症フォーラムドットコム
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