ありそうでなかった、異なる障害を持つ人達が一緒に楽しめるスポーツ「ハンドサッカー」。
どんな人も皆一緒に楽しめるボールゲームとして、東京都にある特別支援学校の教員たちが試行錯誤し生まれたスポーツだ。当たり前のように蹴って行う通常のサッカーも、当たり前のように手でパスを出すバスケットボールも、「当たり前」ではない人も多くいる。
ハンドサッカーとは
「手を使える子は手で」=「ハンド」、「足を使える子は足で」=「サッカー」という思いを込めて、この名前がつけられた。自分の得意な動きでプレーできるこのスポーツは、サッカーと同様に相手ゴールにボールを入れて合計得点を競う。重い障害でも、軽い障害でもあるいは健常者でも、同じフィールドの中で一緒にプレーできるように、ポジションやルールも工夫されている。
障害者向けサッカーって、ブラインド、デフ、アンプティ、知的障害、電動車椅子…いろいろあるけど「ハンドサッカー」って初めて知った。もっとあるのだろうか? #ハンドサッカーhttp://t.co/j4NRgyHsG6
— 🐬y_rufus_w⭐️ (@yw_football_jp) February 8, 2015
「ハンドサッカーフェスティバル④」
つまりハンドサッカーとは、多種多様な障害をもつ子どもたちが
平等に個々の能力を競えあえるよう工夫がされた
障害者スポーツなのです。まだ歴史が浅い競技ながら、そのレベルは年々高くなっていて、
大会に行くたびに驚かされます。➡︎— 南間哲@ヴィム公式ツイッター (@vimroad) September 25, 2016
多くのスポーツ競技での「障害の程度」によるクラス分け
重い障害のある方が参加できる球技として思い浮かぶのが、リオパラリンピックで日本代表チームが銀メダルを獲得したヨーロッパ生まれのボッチャ。このボッチャでさえ、4つのクラス分けがされている。
パラリンピックで行われている球技は、ボッチャ・5人制(ブラインド)サッカー・7人制(CP:脳性麻痺)サッカー・シッティングバレーボール・車いすバスケットボール・ウェルチェアラグビー・車いすテニス・ゴールボールの8種目。
パラリンピック競技のその多くが障害種別が限定されていて、参加できる障害の種類や程度に制約がある。
昨日は、車椅子の方や障害のある方がやっているハンドサッカーを見に行ったよ!大人から子供まで、その人の障害によって、得点方法とかプレイ内容も違って、見ていて楽しかった! pic.twitter.com/fmaQUm5PRt
— 【nüe】田嶋武敏 👴🎤🎸 (@taketoshi_tajim) May 18, 2015
2020年に迫るパラリンピック東京大会に向けて
日本ハンドサッカー協会は、2020年パラリンピック東京大会の公開競技採用を目指し、各地で普及活動を進めている。
東京生まれの「ハンドサッカー」がパラリンピック東京大会で公開競技として行われれば、「ハンドサッカー」の普及はもとより、ユニバーサルスポーツを通して、東京発信でユニバーサルなまちづくりや社会を改めて考えるいい機会になるだろう。
障害問わず、老若男女問わず誰もが楽しめる未来の新しいスポーツがここにある。
https://twitter.com/rarun0705/status/770262903677001728
ハンドサッカーは肢体が不自由な人でもサッカーを楽しめるように日本で考えられた競技。電動車椅子サッカーに似てるけど、手を使ってボール持ったまま運んでいいという点と、ゴール以外にもその脇に得点ゾーンがあってそこにいる味方にボールを渡すと得点になるという点が大きく違う。
— 久留米ニート次郎 (@sagankurume) February 14, 2015
via:毎日新聞