フィンランド語の格と人称・指示代名詞
フィンランド語には格が多く、その格には様々な表現があります。
この投稿では、人称代名詞・指示代名詞の格の表現を見ていきます。

人称代名詞・指示代名詞の属格形
「語幹+語尾 -n」になります。
人称代名詞
| 主格 | 語幹 | 属格(~の、~のもの) |
| minä | minu- | minun 私の |
| sinä | sinu- | sinun あなたの |
| hän | häne- | hänen 彼・彼女の |
| me | meidä- | meidän 私たちの |
| te | teidä- | teidän あなた方の |
| he | heidä- | heidän 彼ら・彼女らの |
指示代名詞
| 主格 | 語幹 | 属格 |
| tämä | tämä- | tämän |
| tuo | tuo- | tuon |
| se | se- | sen |
Tuo on minun koira. あれは私の犬です。
Tuo koira on minun. あの犬は私のものです。
フィンランド語では、「人称代名詞の属格+名詞」の場合、正式にはその名詞に人称に応じた所有接尾辞 -ni, -si, -nsa/-nsä, -mme, -nne, -nsa/-nsä を付けます。ですが所有接尾辞だけを用いたり、また話言葉ではたいてい人称代名詞の属格を使い、ダイアログのように所有接尾辞は省略されたりします。
minun koirani = koirani = minun koira 私の犬(話し言葉)
指示代名詞の複数主格
以下の通りになっています。
nämä これら (tämä) nuo あれら (tuo) ne それら (se)
Nämä kirjat maksavat paljon. これらの本は高い(かなりの値段だ)。
Nuo naiset puhuvat englantia. あ(れら)の女性たちは英語を話す。
人称代名詞の対格
普通名詞では単数で属格と対格の語尾が同じ –n、複数は主格と対格の語尾が同じ –t でした。
人称代名詞にのみ、主格や属格と重複しない -t を使う固有の対格の形があります。
疑問詞 kuka と人称代名詞の対格
| 主格 | 語幹 | 対格 | 主格 | 語幹 | 対格 |
| kuka | kene- | kene-t | |||
| minä | minu- | minu-t | me | meidä- | meidä-t |
| sinä | sinu- | sinu-t | te | teidä- | teidä-t |
| hän | häne- | häne-t | he | heidä- | heidä-t |
注意!目的語に対格をとる動詞があります。(tavata, kutsua, tuntea など)
Minä tunnen hänet. 私は彼女を知っている。
比較:Minä tunnen tuon naisen. (対格) 私はあの女性を知っている。
参考
『ニューエクスプレスフィンランド語』白水社
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