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2024/3/10:フリーペーパーvol.96発刊!

逃げ恥ならぬ「逃げ癖」のある人。”逃げ”は前向きな危険回避行動か?

一種の日本人らしい精神論として「逃げてはいけない」「耐え忍ぶ」という考え方がある。同じことや苦しいことも長く続けることが日本人独特の勤勉さや忍耐強さの柱となり、美徳とされている風潮もあった。

現代はどうだろうか。日常のコミュニケーションひとつとってもとてもインスタントに消費されているように思う。一つの物事のスパンやサイクルが短いのだ。これは忙しい現代人にとっては当然のことだろう。

しかし、逃げたい場面にも関わらず、耐え続けた結果「うつ」を発症してしまったり、体調不良など不調和が起きることも多い。これでは元も子もない。「逃げること」は果たして悪いことなのか?

個人的にはどちらともいえないと思っている。例えば、「逃げ」と聞くと真っ先に思い浮かぶのは、仕事を辞めたい・仕事をしたくないという考え。誰でも一度や二度は考えたことがあるだろう。先日ニュースにもなっていた女性社員の過労による自殺。「死ななくてもいいのに…」「仕事辞めればよかったのに…」などの意見をよく耳にするが、おそらく本人は辞める辞めない以前に、そもそもの判断が欠如するほどに精神的に追い込まれていたのではないかと思う。

例えば「うつ」の人は周囲からなにかと「逃げ」と思われてしまうことが多い。転職ひとつとっても、「根気がない」という一言で片付けられてしまう。本当に心から苦しんでいる当事者は、前向きな危機回避行動だと捉え、辞めたり休んでみるのも一つの良い方法なのではないかと思う。

ただ、知人女性のパートナーを例に紹介すると、彼は「うつ」を発症し休職後、現在まで5年間以上全く働いていない。彼女が働きに出て、家賃など生活費全てをまかなっている。子供が欲しいとも話しているが、難しいようだ。彼女が朝早く仕事に出かける頃、彼はまだ眠っている。親戚の家に集まった際なども、一人だけお昼頃に起床してきてはタバコを吸いお酒を飲んで1日を過ごす。

過去5年間の間に前向きに職を探したりという素振りは見られなかったという。他人が人の家庭をとやかく言える立場ではないが、せめて職を探す努力をしたり、前向きに家事を手伝ったり、1万円でもいい。数千円でもいい。せめてそのタバコとお酒代を家庭に入れよう…とは思わないのだろうか、と、はたから見ていて違和感は隠せない。確かに病による体調不良は大変な苦労だろう。

ただ、せめて少しでも…。と思うのは理解が足りないのかもしれない。しかし一緒に過ごす彼女自身、「この人は怠けているだけではないのだろうか」と思う事が度々あるという。

こうした人は、やはり周囲からは「逃げている」と思われがちだ。

私たちの心にとって逃げるという反応はおそらく自然な感情だと思う。しかし、病や障害を抱えている人を除いても、平均的な「続ける」ができない人もやはり存在する。彼、彼女らが一つの物事に対し逃げたくなったとき、別の人にとってはその物事を果たそうと取り組み出したばかり、というくらい続けることに対する捉え方は様々だ。

もちろん向き・不向きもあるだろう。私も嫌な仕事は先延ばしにするクセがあり後悔した事も多い。おもしろいと心から思うものに関しては、恐ろしい集中力と執着力だ(笑)。ネガティブなこととされている「逃げる」ことだが、決して悪い事ではないと思う。何かを休んだり辞めたりすることは、自分にとって前向きなターニングポイントになることも大いにある。ただ「他責的」な逃げはしないようにしたいものだ。

逃げ癖がついたと自覚している人の中には、40代・50代になってから後悔している人も多いという。

ちなみに「逃げ」といえば、現在放送中で大人気のTBS 火曜ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」。通称「逃げ恥」は、女優のガッキーこと新垣結衣さん主演で放送開始から軒並み高視聴率をキープしている。講談社「月刊Kiss」で連載中の漫画が原作となっており、人と深くつきあうのが苦手で「独身のプロ」を自称するエリートサラリーマンの津崎平匡(星野源)と主人公が家事労働の対価をもらう「契約結婚」をするというストーリーだ。

この「逃げ恥」ブームに見られるのが、偽装恋愛という点。割り切った面と、派遣切りといった内容など現代らしい設定で共感できるのもブームの理由のひとつかもしれない。

何かから逃げたくなったとき、割り切った考えをしてみるというのも一つの手段かもしれない。あなたは逃げたくなった時の対処法をお持ちだろうか?

http://diamond.jp/articles/-/3889

via:diamond online

https://dot.asahi.com/dot/2016112300064.html

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