フィンランド語の動詞の人称
フィンランド語の動詞は、さまざまな文法要素によって形を変えます。
ここでは、フィンランド語の動詞を変化させる人称について書いていきます。
タイプ②の動詞
ここではタイプ②の動詞の一つ、syödä(食べる)を見ていきます。
タイプ②の動詞は不定詞が -da/-dä で終わる動詞です。多くのフィンランド語の動詞がこのタイプ②に分類されます。
フィンランド語に取り入れられた外来語の多くは、名詞や形容詞、外来語の動詞から動詞を作る -oida と結びつけられるのでタイプ②に分類されます。
例:
satula(鞍) + -oida → satuloida(鞍を乗せる)
名詞や形容詞から動詞を作る
reset(英語のリセット) + -oida → resetoida(リセットする)
外来語の動詞から動詞を作る
syödä(食べる)の変化
syödä(食べる)を人称によって変化させると、以下のようになります。
-
- 単数
1人称単数:syön
2人称単数:syöt
3人称単数:syö
-
- 複数
1人称複数:syömme
2人称複数:syötte
3人称複数:syövät
タイプ②の動詞では不定詞から最後の -da/-dä を取り、残った部分(語幹)に人称語尾をつけます。
3人称では語幹の母音をのばさず、短母音のままにします。この動詞も母音調和の原則に従います。
タイプ②の動詞の人称変化
| 不定詞→ juoda 飲む | syöda 食べる | ||
| 人称語尾↓ | 語幹→ juo- | syö- | |
| (minä) | –n | juo-n | syö-n |
| (sinä) | –t | juo-t | syö-t |
| hän | juo | syö | |
| (me) | –mme | juo-mme | syö-mme |
| (te) | –tte | juo-tte | syö-tte |
| he | –vat / –vät | juo-vat | syö-vät |
タイプ②の動詞を使った例文
Tuon kahvin ja kanelipullat. コーヒーとシナモンロールを持ってきます。 (tuoda 持ってくる)
Sinä luennoit yliopistossa. あなたは大学で講義をします。 (luennoida 講義する)
Hän syö leipää ja juo kahvia. 彼はパンを食べ、コーヒーを飲む。 (syödä 食べる、juoda 飲む)
参考
Finnish conjugation – Wikipedia英語版
『ニューエクスプレスフィンランド語』白水社
-oida – Wiktionary英語版

