発達障害についてもっと知ってもらえたら…。そんな思いから4コマ漫画と共に具体的なエピソードを紹介する「発達障害の日常マンガ」シリーズ。
みなさんは食べ物にこだわりがありますか?
好き嫌いや、嫌いな物から食べるなど、人それぞれ様々なこだわりがあると思いますが、その中には発達障害ならではの食事のこだわりというものがあります。今回は食事のこだわりに注目して紹介していきたいと思います!
新しいストーリーと共に「大変だけど楽しい」発達障害者の生活を身近に感じてみてください。
貫け!食のこだわり
混ぜたくないのはなぜ?
漫画でも紹介したように、私は何かを混ぜて食べることが苦手です。カレーは食べられるのですが、カレーのルーとライスを混ぜてしまうと食べれなくなってしまうほど「混ぜる」ことに対して抵抗があります。
なぜ、混ぜることが苦手なのでしょうか。これには「口の中が過敏である」「こだわりが強い」という2つの発達障害の特徴が関係しています。順を追ってもう少し詳しく説明すると…
①口の中が過敏で混ぜご飯などの食材が混ざり合い、様々な食感がするものが苦手
②食感が混ざらないようにカレーや丼物を混ぜずに分けて食べるようになる
③混ぜずに食べるというマイルールを作り、それにこだわる
④こだわりに固執してしまう発達障害の特徴によって混ぜると食べられなくなる
となってしまったのです。最初は「混ぜたカレーは苦手だけど食べられなくはない」という程度だったのですが自分で混ぜずに食べるというマイルールを作ってしまい「混ぜたカレーは食べない」という強いこだわりになってしまいました…
こだわりと共に食生活を送るには!
発達障害者のこだわりは性格や育て方とは関係ないものです。簡単に言うとこれは発達障害の症状のようなもので、こだわりをなくすのは大変です。
こだわることを止めようと思う度にそれがストレスとなり悪化してしまうことも!それならどうすればいいのかというと…
こだわりと共存する!
私はこだわりをなくす努力をするよりはこだわりを自分の個性として共に生きる努力をすることが解決につながると考えています。私の場合で言うと、無理に食材を混ぜて食べる練習をするのではなく、例えば…
・カレーのルーとライスを別々のお皿に盛って食べる
・外食では混ぜて食べなければならないものは注文しない
などこだわりを尊重しながら食生活を送るようにしています。他にも私はカレーが苦手ということにして食べる機会を減らすなど人前で食べなくてもいい環境を作っています。周りの人に迷惑をかけたくないという気持ちとこだわりを個性として生きたいという気持ちをどちらとも尊重できるアイデアをぜひ探してみましょう!
まとめ
今回は食に関するこだわりについて書かせていただきました。発達障害者は食以外でも独自のこだわりを持っていることが多いです。そんな時はこだわりを尊重して生活できるよう工夫をしてみてはいかがでしょうか?
こだわりを持っている人は周りの人や自分にも負担なく生きられる工夫を、周りの人はこだわりを持っている人に少しでも歩み寄る気持ちを持っていただけると嬉しいです。
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