『これが各地で出てくるお雑煮』だと思っていた
X(旧Twitter)で回って来た情報。『焼きエビを雑煮に乗せるのは鹿児島ぐらい』
昨日まで『これが当たり前』だと思っていた。Xの投稿をみて『え!そうなの!?』と驚きすぎた。
お雑煮にも地域で違うなんて・・・世間知らずにも程がある私。
というわけであと2日で新年。お正月も食い意地張ってしょうがない私が、日本各地のお雑煮について語っていきます。どうぞお付き合いください!
地域で使われる餅の形が違う
農林水産省のHPで紹介されている各地域のお雑煮。
地域で食べられている餅の形も違うらしく、西日本は『丸形』。東日本は『角型』だそう。
ちょっと待った!鹿児島じゃ丸形の餅なんてあんまり食べない。
西側でも、高知県(土佐)と鹿児島県(薩摩)には、藩主の山内氏、島津氏が長く江戸に留まっていたとされることから、角餅を使う地域があります。(農林水産省HPから引用)
もともと餅というものは丸形。つきたての餅も丸っこいですよね。ではなぜ角型が広まったのでしょうか。
角餅の由来は諸説ありますが、江戸時代に、平たく伸ばした餅を切り分ける方法が生み出され、これが角餅となりました。角餅は運搬に便利なことから、江戸から徐々に広まっていったとされています。(農林水産省HPから引用)
お餅の歴史について調べるこはあまりないですが、いつから丸形、角型が広まったのかなどを調べると奥が深いですね。
北海道・東北地方のお雑煮
北海道のお雑煮は『鶏ガラだし雑煮』北海道は鶏ガラだしが主だそうです。お砂糖が入った甘めのお雑煮で、鶏肉に大根や人参、ごぼうの千切りを入れたもの。ゴロッとした鶏肉を入れた甘い味付けのお雑煮。なんだか胃に優しそうな感じがします。
岩手県は、『宮古くるみ雑煮』といってお餅にくるみだれをつけて食べるスタイルなんだそうです。
鶏もも肉に高野豆腐、大根、にんじん、ごぼう、いくらを使っています。
くるみ雑煮は具材を煮て一晩冷凍させて味を染み込ませる『ひき菜』という工程が大事。
青森県の八戸市の一部で食べられているお雑煮は『くじら雑煮』。くじら出汁ににんじん、ごぼう、せり、くじらの塩漬けを入れます。今ではくじらを食べるなんて大変貴重な食材ですね。
東海地方のお雑煮
東海地方、愛知県や岐阜県のお雑煮は至ってシンプル!白味噌を使ったお雑煮。
お雑煮にいれるお餅は焼かずに、かつおだしで煮て柔らかくしているんだそう。なぜお餅を焼かないのか?
戦国時代の激戦地であったことから、白い餅を焼くことが「城が焼ける」ことにつながり、縁起が悪いとされたためです。具材は餅菜(小松菜の仲間)。醤油、塩で味を調えて、かつお節をのせるだけのシンプルなもの。愛知県内はもとより、近隣の広い地域で食べられています。(農林水産省HPから引用)
という理由があるそうで、なんで?と思った理由を調べると『そういうことか〜』と納得がいきますね。
四国・中国地方のお雑煮
鳥取県のお雑煮は『小豆雑煮』。
ぜんざいとは違うんだそう。山陰地方ではこれがお雑煮とのこと。
香川県のお雑煮は『白味噌あん餅雑煮』。白味噌を使っており、里芋や金時にんじん、大根などをいれています。
あん餅といって中にあんこが入った餅をお雑煮にいれるのはなぜなんでしょうか?
かつての高松藩の特産品で管理が厳しかった砂糖の「和三盆」を、庶民が役人にばれないようにあんこに練り込み、餅の中に隠して食べたのが由来といわれています。(農林水産省HPから引用)
とのことで、お雑煮の歴史は本当に奥が深いですね。
九州・沖縄地方のお雑煮
熊本県山鹿市(やまがし)周辺のお雑煮はなんと『納豆雑煮』。
雑煮を食べ終わった後に、納豆と同量の砂糖を納豆に混ぜてお餅を絡めて食べるんだとか。お雑煮というよりはスイーツのような感覚で食べるんだそうです。
鹿児島県で食べられているのは『焼き海老雑煮』。
私は全国区というかポピュラーなんだと勝手に思っていました。お正月に焼いたエビが乗っていて縁起も良く、焼いたお餅をお雑煮に入れて食べるのが小さい頃からの習慣でした。焼き海老の出汁を使うのは鹿児島だけ。
一方沖縄ではお雑煮を食べる習慣がなく、中味汁といって豚のモツを煮込んだものが出てきます。お正月に欠かせないおせち料理も沖縄では食べないんだそうです。
お餅を詰まらせる事故も多数
お雑煮や焼き餅を食べることが増える年末年始。
お餅といえばお餅を気管に詰まらせる事故が多数あります。
自力で咳き込ませたり、背部叩打法といって背中を思いっきり叩いて餅を吐き出させる方法や腹部突き上げ法などの詳細がNHKの首都圏ナビに載っています。
お餅がのどに詰まったときの正しい応急処置と詰まらせない食べ方
お餅を食べる際は、食べる前に水分を取ってよく噛んで食べましょう。『丸ごといける!』と餅を丸呑みすることだけはしないでくださいね!皆様よい年末年始をお迎えください!
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