発達障害についてもっと知ってもらえたら…。そんな思いから4コマ漫画と共に具体的なエピソードを紹介する「発達障害の日常マンガ」シリーズ。
今回は、食事の時に困っていたことについて。子供の頃、私は人よりも咀嚼が苦手でたくさんの物を喉に詰まらせていたのですが…そんな時に起きた事件とは!?
新しいストーリーと共に「大変だけど楽しい」発達障害者の生活を身近に感じてみてください。
危険な一口!
食べ物を詰まらせてしまうのはどうして?
よく食べ物を詰まらせ、危険な状態になることが何回かありました。今では詰まらせることもなくなり笑い話として人に話すことができますが、その当時、母がいなければ危険な状態になっていたと思います。
子供は食べ物を喉に詰まらせやすく、出来るだけ小さく切って食べ物を与えます。私もそうしてもらっていたのですが、他の人よりもよく詰まらせてしまったのには理由があったのです。それは発達障害の特徴により食事の仕方に問題があることが理由でした。
どのような問題があるのかというと、食べ物が口の中に入っているにも関わらず次の食べ物を口に入れてしまったり、食べ物を噛まずに丸呑みしてしまったりするというものです。これは慌てて食べているからというわけではありません。口の中に入れる食べ物の適切な量が分からず、咀嚼も苦手であるためこのようなことが起こっているのです。
それにより、私は食べ物を喉に詰まらせやすくなっていました。
安全に食事をするために
発達障害であっても、なくても子供の頃は食べ物を詰まらせやすく心配です。そこで、他の子供より食べ物を詰まらせやすいなぁと感じたらやってみてほしい対処法をいくつか紹介したいと思います!
①口に入れる量に気をつける!
作ったご飯をたくさん食べてくれることはとても嬉しい!ですが、口の中をいっぱいにしすぎていませんか?美味しくて口いっぱいに頬張っているのかもしれませんが、もしかすると、どのくらい口の中に食べ物を入れていいのか分からず困っているのかもしれません。
どちらにしても、一回の咀嚼で適切なご飯の量を教えてあげることはとても大切です。口いっぱいに食べ物を入れすぎているなと感じたら一回量を一緒に考えてみましょう。スプーンで一口分を一緒にすくって練習してみるのもおすすめです。
②噛む練習をする
発達障害、特にASD (自閉症アスペクトラム)の人は咀嚼回数が少なく、丸呑みをする人が多いと言われています。私もそのせいで食べ物を喉に詰まらせていました…。
これは喉に詰まらせるだけではなく、便秘や食べ過ぎの原因にもなります。子供の頃からご飯をよく噛む練習しておくことが大切です。噛む練習には…
・あえてかたいものを食べて噛む練習をする(かたすぎるものはNG!ごぼうやりんごなど)
・大きめにカットして、顎を大きく動かす練習をする
・親が噛むところを見せ、褒めながら噛む楽しさを伝える
などがおすすめです。これは発達障害に限らず全ての子供に言えることです。子供達が食べる様子をよく観察して、ぜひ実践してみてください。
まとめ
食べ物をよく詰まらせる子供は「慌てて食べ過ぎ」「落ち着きなさい」と言われることが多くあります。しかし実際は慌てているのではなく、どのくらい口に食べ物を詰めていいのか分からず困っていたり、咀嚼を難しいと感じていたりするのかもしれません…。
子供の頃から正し食べ方を知り、食事を楽しんでもらえると嬉しいです!