視覚障害者がホームから線路に転落する。そんな痛ましい事故が相次いでいます。そんな中、日本盲導犬協会(東京都渋谷区)の主催で、盲導犬の利用者が自宅から自分1人で電車に乗って横浜市のホテルまで出掛ける集いが行われました。
今回の集いは、訓練を終えて一年ほどの盲導犬とそのユーザーの「門出」を祝おうと、盲導犬を育成した日本盲導犬協会が毎年九月に実施。今年は六都府県の十九人が参加した。
道順が分からなくなって盲導犬に指示を出せず、メールの読み上げ機能を活用して主催者から送ってもらった駅からの経路を聞いた参加者や、近くを歩いていた人に案内してもらった参加者もいたといいます。
県内の参加者三人から話を聞くと、初めての場所や人通りのある街中では盲導犬と一緒にいても戸惑うことが多く、周囲の助けを必要としている実態が浮かんだ。
「目が見えないとどこにも行けなくなる…」そんなことはありません。様々な移動手段があります。例えば、
誰かと一緒に移動①友達②家族③ご近所さん④ボランティア⑤ガイドヘルパー⑥盲導犬
1人で移動⑦白杖
交通機関では⑧駅員さん⑨福祉タクシー⑩CAさん等々
組合せて出掛けてみましょう— ふつこ (@tenjisurasura) November 12, 2016
「実際の街は下調べした時のイメージと異なることもあり、初めての場所を歩くときは誰かといると安心感が全然違う」
「盲導犬は障害物にぶつからないように歩くのをリードするのは得意だが、周囲の状況を判断し、危険を完璧には察知することはできない」と言う。
わたしは以前、盲導犬利用者ではないのですが、白い杖を片手に歩いている方が右往左往しているのを見かけて「どうしましたか?」と声を掛けたことがあります。そのときは「ほっておいてください!」と強く言われ、正直それ以来、同じような状況の方を見かけても声を掛けづらくなっていました。
いまにして思うと、そうやって周りの音を聞いて自分の居場所を確認していたのかもしれません。
また自分は車いすを使用しているため、突然下のほうから声がして驚かれたのでしょう。
盲導犬利用者が立ち止まって顔を前後左右に動かしていたら戸惑っていることを示すサイン。『お困りですか』などと一声掛けてもらうことが、その人の命を救うことにもなる」と呼び掛けた。
次にもし同じ状況を見かけたら、その人が本当に困っているのかと周りの状況を確認して声を掛けたいと思いました。
飛行機の隣の席が盲導犬を連れた方だったんですが、その方が「この子は私の目じゃなくて、心そのものだ」とCAさんに仰っているのを聞いて、犬も引くくらい私が泣きました。
— sahocha (@sahocha) November 14, 2016
https://twitter.com/te_ra_ko44/status/796332894855626752?lang=ja
また、以前HIFUMIYO TIMESでも盲導犬を含む、補助犬の理解を求める記事がアップされました。
1234times.jparticle_6936.html
盲導犬はペットではありません。その人の身体の一部です。ですが、盲導犬が一緒だからといって必ず安心とも限りません。
これ以上の事故を起こさないためにも、もっと盲導犬についての理解が進むことと建物などの整備が強化されること、なによりも当事者と周りのお互いが声を掛けあうこと、それが大切だと感じました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201611/CK2016111002000179.html
via:東京新聞