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日本に盲導犬が誕生して60年。「アイメイト」たちへの接し方と日々の活躍

日本で盲導犬を育成しているアイメイト協会は、昭和32年に国産盲導犬第1号「チャンピイ」が誕生してから60年を迎える。

アイメイト協会は、もとは東京盲導犬協会で、平成元年にアイメイト協会に名称を変更した。アイメイト協会では、盲導犬のことを独自に「アイメイト」と呼んでおり、「アイは I 私」「アイは EYE 目」「アイは 愛 LOVE」「アイメイトは私の愛する目の仲間」という意味で、協会名もそこからきているという。

アイメイト(盲導犬)の一生は、繁殖→飼育→訓練→歩行指導→老後。

【繁殖】(ボランティア)

素質と血統のいい母犬・父犬を育て、誕生から生後2カ月までの子犬の成長を見守ります。生まれた子犬の約7割は盲導犬として活躍します。

【飼育】(ボランティア)

生後2カ月の盲導犬候補の子犬を預かり、成犬になるまでの1年間を家族とともに暮らします。さまざまな世代がいる家庭で、愛情をたっぷりと注ぎ、社会への適応性などを育みます。候補犬を協会に帰す「お別れ」は、映画やドキュメンタリーでおなじみの、涙を誘う場面です。

【訓練】

協会の歩行指導員によって盲導犬としての訓練がはじまります。人に従う、ものごとを学ぶ、ハーネスをつけて歩き、障害物や危険を回避する、命令語を聞き分けるなど、約120日の訓練が行われます。

【歩行指導】(ユーザーとの共同生活)

4週間にわたってユーザーとともに暮らし、日常生活での訓練をします。歩行指導は毎日行われ、4週間で130kmを歩きます。外では道路、交差点、駅の改札やホーム、車の乗り降り、飲食店への出入りなどを訓練します。

【リタイア犬を預かる】(ボランティア)

多くの盲導犬は12歳ぐらいで引退し、その後は、リタイア犬飼育のボランティア家庭でゆったりと老後を送ります。アイメイト協会のリタイア犬は、集団ではなく、一つの家庭で家族の一員として余生を過ごします。

アイメイトたちはボランティアに育てられ、訓練師との訓練を経て、視覚障害者の目として活躍する。老後は、またボランティアの家庭に戻るという。

ボランティアの援助があるからこそアイメイトが活躍できる。みなさんは、盲導犬に出会ったときにしてはいけないこと知っているだろうか?

声をかけたり、じっと前から見たり、口笛をならしたりしない。

食べ物を見せたり、あげたりしない。

盲導犬をなでたり、ハーネスを触ったりしない。

・自分のペットと挨拶させようと近づけたりしない。

街で盲導犬や視覚障害者を見かけたら、「どちらへ?」などと声をかけて行き先へと誘導することは視覚障害者にとってはとてもありがたいこと。

誘導する人のヒジの上の部分を、盲導犬ユーザーの場合はハーネスを持っていないほうの手で、白状使用者の場合は杖を持っていないほうの手でつかんでもらい、一緒に歩くといいようだ。

最も重要なことは、混雑している電車のホームや横断歩道などで、危険な状態が迫っている視覚障害者を見かけたら、「危ない!!」「ストップ!!」などと大きな声で知らせましょう。その勇気ある一声が、重大な事故の防止へとつながります。

視覚障害を持つ方にとっては心強く信頼の置けるアイメイトたち。アイメイトの活躍をもっと多くの人に知ってほしいものだ。

http://www.tenki.jp/suppl/romisan/2016/10/07/16011.html

via:tenki.jp

https://www.moudouken.net/knowledge/howtohelp.php

via:公益財団法人 日本盲導犬協会

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