発達障害についてもっと知ってもらえたら…。そんな思いから4コマ漫画と共に具体的なエピソードを紹介する「発達障害の日常マンガ」シリーズ。
四季がある日本では、季節の移り変わりには毎朝気温を確認し、適した服装を選ばなければなりません。みなさんも普段そうして服を選んででいると思います。しかし、そこにも大きな壁が…!
新しいストーリーと共に「大変だけど楽しい」発達障害者の生活を身近に感じてみてください。
「今日は少し寒い」らしい!?
気温に合った服を選ぶことが難しい
この漫画のように「寒いからたくさん着よう!」と思っていたけれど、いざ着てみると「少し暑いかも?」ということありますよね。
衣替えを早くしすぎたり、布団やこたつを早く出しすぎたりすることは季節の変わり目によくあるのではないでしょうか。その場合、着替え直したり、もう一度布団やこたつをしまったりすると思います。しかし、発達障害者は特性によって気温の変化に気づきにくく、特に服選びが難しく感じるのです。
雪が降っている時や猛暑の日は分かるのですが、季節の変わり目など服の調節が難しい時期は適した服装が分からず、結果的に熱を出すなど体の不調につながる場合も!
発達障害の人は肌が敏感だったり、音や光に過敏に反応してしまう一方、変化に気づきにくい部分、つまり鈍感な部分も存在します。肌や耳、目が過敏に発達することもあれば、発達が遅れてしまい鈍感になってしまう部分があります。
そのため、私は自分が暑いことに気付かず、具合が悪くなるまでそのままにしてしまっていたのです。
気温に合わせて服を着るには
①天気予報を見る!
気温に合わせて服を選ぶ時はやはり天気と気温を知ることが大切です。
最近では10月になるとだんだん涼しくなってくる、梅雨が開けるまでは暑くなくて過ごしやすいなどの常識が当てはまらなくなって来ました。カレンダーを見て服装を決めるのは少し心配です。天気予報を見て気温をチェックしておきましょう!
また、「天気予報 服装」と検索するとおすすめの服装を教えてくれるサイトもいくつかあります!地域別に朝、昼、夜それぞれの服装を教えてくれるためとても使いやすいものとなっています。ぜひ!活用してみてください!
②体調が悪い時は自分の服装を確認!
気温に鈍感な人は「なぜか、みんな平気そうなのに自分だけ暑いなぁ」という状況があると思います。私もよくあり、「今日は寒いのに、どうしてみんな窓を開けているんだろう」と思うことがあります。そんな時は周りの人の服装と自分の服装を見比べてみましょう!
自分だけ薄着、厚着をしていないかを確認して周りに人に合わせて着替えます。もし、同じ服を着ているのにも関わらず寒い、暑い場合は周りの人よりも寒さや暑さに弱いのかもしれません。自分の特性を知るためにも周りの人と自分の服を見比べてみることが大切です。
まとめ
これまで【発達障害の日常マンガ】の連載では、発達障害の特性について聴覚過敏、視覚過敏、感覚過敏などの過敏な部分について紹介してきました。これはさまざまな感覚が敏感になりすぎてしまっていることが原因です。一方、今回は「気温に合わせた服を選ぶことが難しい」というエピソードを通して、過敏ではなく鈍感な場合もあることを紹介しました。
つまり、発達障害とは感覚が敏感になりすぎるだけではなく、鈍感になってしまう場合もあるということです。
発達障害のある人はそれぞれ多様な特性を持っています。この記事を通してその多様な特性に少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。
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