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ADHDの葉っぱ切り絵作家、リトさんの紡ぐ緻密でメルヘンな世界

close up of fresh spring leaves with sunlight

ADHD克服のために始めた葉っぱ切り絵

SNSでも話題沸騰中の葉っぱ切り絵作家をご存じだろうか。

その切り絵作家の名前はリトさん。

リトさんが紡ぐ葉っぱ切り絵は可愛くて繊細でその世界観に圧倒される。リトさんは自分自身がADHDであることも公表している。

リトさんが葉っぱ切り絵を始めた理由はADHDの衝動性を克服するために始めた治療の一環だった。

転機になった発達障害の診断

リトさんは30代の頃、過酷な勤務によって体調を崩し、これは何かあるのではと思い、病院に行くとADHDの診断をもらった。そこで障害者雇用か作業で働くか、選択を迫られたとき、リトさんはこのままではいけない、と思い、何か秀でること(アート)を探した。

リトさんは最初から葉っぱ切り絵作家に辿り着いたのではない。

当初はスクラッチアートやボールペンイラストなどの作品をネットに上げていたが思うように検索数が伸びず、焦っていたリトさんは、スペインのアーティストが手掛けた葉っぱ切り絵作品と出会う。

自分でもできるのでは、と思ったリトさんは早速公園に行って葉っぱを探し、葉っぱの上に切り絵を施した第一号作品を上げた。

すると少なかったフォロワー数も増え始め、リトさんは手ごたえを感じた。転機になったのは『葉っぱのアクリアウム』というジンベイザメが水族館で泳いでいる葉っぱ切り絵作品を上げたときだった。

いきなり、2万8000いいね、が付いたのだった。この作品のおかげでフォロワー数も1万人を超え、仕事の依頼が来るようになったという。

リトさんの葉っぱ切り絵作品の魅力

 

リトさんの葉っぱ切り絵作品の魅力はそのメルヘンな世界観だ。リトさんは当初、自分が好きなテーマ(例えば、スターウォーズなど)を元に作品を作っていたのだが、それでは反応がないと分かり、メルヘンな世界観を元に作品を制作するようになったという。

メルヘンなモチーフを制作するようになってからネット上の反応も大きくなり、現在のようなインフルエンサーになったのだった。

リトさんのアイディアの源は普段の生活にあるという。ネットサーフィンをしたり、テレビを見たり、本を読んだりして次回作のアイディアを練る。

リトさんが紡ぐ葉っぱ切り絵はこの疲れた現代社会の一種のオアシスになっていると思う。リトさんの最新作のポストが流れてくるたびに疲れた体が休まる気持ちする。

 

リトさんママ、ゆきえさんもまた魅力が

 

リトさん家族にはもう一人異才の持ち主がいる。それはリトさんママ、ゆきえさんだ。リトさんママ、ゆきえさんは葉っぱの上にイラストをモチーフにした刺繡を施し、それは、それは繊細で圧倒される。

親子そろって才能があるんだなあ……、と思い、いい意味で唖然となった。葉っぱの上に刺繍を施すという発想もすごいし、それを実現させてしまう行動力もすごい。

この大胆な行動力はADHDの衝動性がいい意味で生かされた最善のケースかもしれない。
リトさんは全国各地で展覧会を催している。

福島県では常設展示室も設置され、リトさんワールドはますます活性化している。

リトさんの新作をこれからも待ち望みたい。

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