鹿児島市内では有名な黄色いバス「市営バス」は、わたし達かごしま市民には無くてはならない大事な公共交通機関で、特に障がい者や高齢者には欠かせない移動手段の一つだ。
市営バスにノンステップバスが導入された当時、わたしは学生だった。車いすに座ったままバスに乗車できるということで、すごくワクワクしたのを覚えている。
自立生活を始めて、移動手段は専ら公共交通機関になった。市電(路面電車)を利用することが多いが、行き先によってはバスも利用する。今では月に一度、仕事場へ顔出しに行く際、必ずバスを利用させてもらっているが、バスの利用はとても大変だと感じる。
TVで鹿児島の経済同友会が「なんで鹿児島こんなにバスたくさんあるのにこんなにバスが不便すぎるんだ、過当競争するなよ。同じ所走る路線そんないくつもいらんやんけ」と至極まっとうなこと言ってた。
— だーくくん (@darklie) March 29, 2016
それは、予定時刻ギリギリまでノンステップバスが通るかどうか時間を確認しなければならないということだ。鹿児島市内のノンステップバスは、予定通り運行するとは限らない。
前日からノンステップバスの時刻を電話で確認し、当日また変更があるかもしれないということで、当日の朝電話をし、時間を確認する。鹿児島市内のノンステップバスの時刻は安定しないのだ。
市電の時刻表には、底床電車かどうかの印があり、その時間を目安に行動すればいいが、バスの時刻表には、それぞれの時間帯のノンステップバスかどうかの印は書かれていない。県外に行くと、バス停にある時刻表は電光掲示板で「1停留所前を通過しました」というように表示がされているところも多いが、鹿児島の場合はそんなところがアナログだったりするため、バスが今どこを走っていていつ来るのかどうかわからない。一人一台車を所有している家庭も多く、夕方の帰宅ラッシュ時などは道路も混む。そんな状況もあってか、道路事情により平気で10分〜15分ほど遅れることも日常茶飯事だ。かと思えば、予定時刻よりも先に停留所を通過していることもある(笑)。
いや、これはけっこう笑えない問題なのだ。
https://twitter.com/Nexus_K/status/793952015344750592
バスの時刻表も、基本的な時間帯のノンステップバス印をつけて、変更があった場合はHP上などで確認できるようにしてほしい。今どきスマホで検索しても、ノンステップバスの情報が出てこない…。
市電の底床電車の時刻もズレている時があった。その時、HP上での運行状況は通常通りと記載されていた。通常通りの運行であると記載しているにもかかわらず、実際に停留所に行ってみると電車が来ないのだ。予定が迫っていたこともあり、とても不安になった。
鹿児島市内の公共交通機関は、行き先にもよるが都会などに比べるととても本数が少ない。これは、車いすユーザーに限らず不便なところだろう。さらに、先月10月よりバスダイヤが変更され、ますます本数が減った…と嘆いている声も多い。
多くの人にとっては、たとえ5分、バスや電車が遅れてきたとしても少し急げばさほど大差はなく、通常の運行時間通り予定をこなすことができる…のかもしれない(おそらく)。しかし、底床電車を目当てにしている人達や、足の悪い方、お年寄りにとっては、たった5分であっても時間がズレることは通常通りではない。
そこに、ちょっとした差別を感じたのは私だけではないはずだ。
鹿児島では、バス停の2台付けは当たり前。バス停の真ん前には、ドアじゃなくて、2台のバスのお尻と頭が来る。そしてバスどうしをがっちり寄せる。お客さんは少し歩くけれど、早くバスに乗れる方がいいという人が大勢な土地柄。
これが、鹿児島特有だと言われるまで気付かなかった。 pic.twitter.com/QqQ3Ec0xu5— しゅう🌴バスフォーラム鹿児島 (@busforumshuu) October 30, 2016
話は少し変わり、鹿児島市内の路面電車は、鹿児島を代表するお祭り「おはら祭り」(実は毎年渋谷でも開催されている!)の際は華やかなイルミネーションで彩られる。
https://twitter.com/JNRFGD178/status/792693997747580928
そして、ジャニーズなど有名アーティストがライブに来る際は、会場までのバスはこのようにファンにはたまらない演出をしたりする(笑)
【話題の画像】鹿児島市営バスが好き になった瞬間。鹿児島素敵。 pic.twitter.com/QybMVTnZbv
— 電車の中ではNG (@in_train_NG) October 27, 2016
不便なことも多い鹿児島市内の公共交通機関だが、県外の方に是非目にしてほしいところもある。
しかし、やはり不便なところが目立つ。よく公共交通機関を利用している方にとっては頷ける部分が多いのではないだろうか。もう少し工夫をし、市民にとってもっと利用しやすい方法があるはずなのだ。