iPhone7発売後、ユーザーが期待していた機能ナンバーワンであろう「Apple Pay」。Suicaとの連携により電車やバスはますます快適になったとの声も多い。
数年前、docomoのガラケーを利用していた時、私はSuica連携にて都内で東急東横線を頻繁に利用していた。まだスマホが全然普及していない時だ。そう考えると、いちはやく交通系IC、電子マネーなどFelica機能を搭載していたドコモはすごい。
しかし、iPhone7に変えたにもかかわらず、今現在そのFelica機能による交通機関の利用は全く行っていない。なぜなら、鹿児島市内のバスや路面電車はSuicaに対応していない。そう、今どき独自ICというオラオラ仕様だから(笑)。
鹿児島市の電車、バスってSUICA、ICOCA、SUGOCAなどの交通系ICが使えないんだけどものすごく不便です。
— タナカあ (@ottottoakitot) August 4, 2015
鹿児島市もなのだけど。ローカルカードは観光客に超不便ですよねー。
え!?使えないの??となる。
お隣の熊本市は「ICカード化」が遅かったおかげで、市電もバスも交通系ICカード全OKになってる。
>RT
— 西田友博@税理士in鹿児島 (@tnishida3) March 19, 2016
県外から鹿児島に観光や出張で来た方はきっとその不便さに驚くことだろう。以前、実際にキャリーバッグを抱えた出張族らしき方が、バスに乗る際サッとSuicaをICにかざすも使用できずに「?!?!?!」となっている状況を見たことがある。内心、なぜか私が「ご、ごめんなさい」と思ったものだ。
とはいえ、タクシーや店舗レジなどでは使用できるところも増えてきている。
鹿児島県内のSUGOCA(JR九州発行のICカード)対応範囲内であれば、SUICA、PASMOは使えますが、鹿児島市電(路面電車)やバスでは一切使えません。ICカードをかざすところはありますが、あれば鹿児島県内用のICカードで、他県・他社とは一切相互利用ができないので注意です!
鹿児島市内のバス・市電はSuica・PASMOといったJR東日本系の電子マネーに対応しておらず、JR西日本のICOCAも使用不可。nimocaやはやかけんも使えない…。今や全国的にも遅れをとっている鹿児島の交通機関、ちなみに鹿児島独自のICカードには2種類ある。
- ラピカ(Rapica)
画像引用:鹿児島市交通局
- いわさきICカード
画像引用:いわさきコーポレーション株式会社
私は現在ラピカを使用しているが、鹿児島にてバス通勤を始めた当初、本当に驚いたことがある。通勤利用の際多くの方が利用しているであろう「定期運賃」だが、この独自ICであるラピカ・いわさきICカードでは併用不可なのだ。ただでさえSuicaが使えないということに驚いた上、鹿児島の独自ICにしてもなおバス会社を選んで乗らないといけないのか…!と。
ちなみに鹿児島の市電、バスは独自のICカードがあるのでSuica、ICOCA等使えません(JRは大抵使える)
— いちき🦁🐍 (@ichiki000) September 27, 2016
これがどれだけ不便なのか。例えば、乗り換えが必要な場合。ラピカ対応の1便目のバスにICでピッと乗る、そして目的地までの2便目が来たので乗ろうとした時、そのバスはいわさきICにしか対応していないので乗ることができず、20分〜30分ラピカ対応の目的地までのバスを待つことになる。
もしこれが相互利用可能であったら、30分で到着できたところを、バスの待ち時間を含め1時間30分ほどかかることもザラにある。なにせ鹿児島市内のバスの本数は少ない。さらに、1便目が運行予定時刻を大幅に遅れて到着したことにより、貴重な2便目に乗ることができなかったりする。ちなみに「定期運賃」でなければ、どのバス会社もひとつのICで利用することができる。
関西の人にわかりやすく鹿児島のバスカード事情を説明すると、関西で言うPiTaPaとICOCAみたいな違うシステムのICカードが陣営分かれて併存してるけど、とりあえずどっちかあれば全部乗れはするっていう状況になってます。
— お星さま (@TakuKKaseda) October 9, 2016
な、なにを対立することがあるのか…!だ、だから鹿児島市民は車通勤が多いのか…!と勝手に解釈しつつ、未だにバス利用にはとても不便を感じている。
近い将来、鹿児島市内のバスでiPhone7をかざせる日はくるのだろうか…(遠い目)。