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2024/11/10:フリーペーパーvol.104発刊!

フィンランド語の音 – アクセント / イントネーション / 等時性

フィンランド語のアクセントとイントネーション

アクセントとは、単語ごとに置かれる強弱、高低です。
イントネーションとは、文全体にかかる音の高低のパターンです。

フィンランド語のアクセントは固定されており、また単語を区別する機能もないので覚えやすいです。
またフィンランド語のイントネーションは他の多くの言語とは違う特徴を持っています。

言語には言語が時間を均等に分割するそれぞれのリズムがあり、これを等時性と言います。

今回はフィンランド語のアクセントとイントネーション、そして等時性についての投稿です。

フィンランド語のアクセント

フィンランド語のアクセントは、強勢アクセントです。

フィンランド語では、単語の第一音節が常に強く発音されます。
多音節語の最終音節は無強勢となります。

このようにアクセントの位置は固定されているため、フィンランド語ではアクセントによる単語の区別はありません。

アクセントの規則

多音節語の場合のアクセントの位置には細かい規則があります。
以下主強勢を( ´ )、副強勢を(`)で表します。

副強勢は、第三音節およびそれ以降の奇数番眼の音節におかれ、偶数番目の音節は無強勢となります。

ká-la, ká-las-tus
ká-las-tùk-sen, ká-las-tùk-ses-tàn-sa

ただし、五音節以上の語で、第三音節が短い音節(短母音で終わる開音節)の場合には、副強勢は、第四音節およびそれ以降の偶数番目の音節におかれ、第二音節と第三音節以降の奇数番目の音節は無強勢となります。

ká-las-ta-màs-sa, kä́-sit-tä-mä̀t-tö-mä̀l-lä

複合語の場合は、複合語をつくるそれぞれの要素ごとに、上の規則を適用し、第一音節の主強勢以外の主強勢を副強勢に弱めます。

ýli=òp-pi-las=tùt-kin-to=làu-ta-=kùn-ta

イントネーション

フィンランド語のイントネーションは、文末を下げて読みます。

これは疑問文でも変わらず、疑問文であってもイントネーションは文の最後で下がります。

フィンランド語の等時性

言語には、音節/モーラ/拍などで時間を分割していく決まりがあります、これを等時性といいます。

たとえばモーラを基準にする日本語では「ことば」は三モーラで、「ぶんぽう」は四モーラです。
音節を基準とする英語では、「language」は二音節、「intonation」は四音節です。

フィンランド語はどのレベルにおいても等時ではありません。

例えば「huutelu」(叫ぶ)と「huuhtelu」(流す)は異なる単語で、最初の音節huu-とhuuh-は異なる長さになっています。

さらに音響測定によると、単語の最初の音節は、音韻の倍加に加えて、他の音節よりも長さが長いことがわかっています。

参考

言語学大辞典セレクション ヨーロッパの言語(三省堂)
フィンランド語(Wikipedia日本語版)
Finnish Phonology(Wikipedia英語版)

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