発達障害についてもっと知ってもらえたら…。そんな思いから4コマ漫画と共に具体的なエピソードを紹介する「発達障害の日常マンガ」シリーズ。
今回は音の聞こえ方に関するエピソード。私と弟が飛行機に乗った時に起きた出来事を弟の視点で描かせていただきました。その出来事とは…!
新しいストーリーと共に「大変だけど楽しい」発達障害者の生活を身近に感じてみてください。
リンゴジュースが飲みたかった…
言葉が聞こえにくいのはなぜ?
CAさんの話がよく聞こえなかった弟。気づけばお茶を2つ持ってそこに座っていました…。
言葉が聞こえにくいことは誰にでもあります。みなさんも会話がよく聞き取れず、テキトーに返事したことで困ったことになってしまった…なんてエピソードありますよね?しかし、発達障害の特性によりこれが頻繁に起きてしまうのです。
ではなぜ、言葉が聞き取りづらいのでしょうか?それには発達障害の特性の一つ「聴覚過敏」が関係しています。
私たちが生活する上で日常的に聞こえている雑音。それは人の話し声だったり、環境音だったりと様々だと思います。雑音は大抵の場合、注意深く聞かないとあまり気にならないものです。しかし、聴覚過敏の特性を持っている人は小さな雑音も耳に入ってきてしまいストレスを感じます。
例えばポットの湧く音や換気扇の音。人により差はありますが、このような日常的に聞こえる雑音でも耳を塞ぎたくなるような不快な音として聞こえる場合があります。
つまりそれらの雑音により集中して話を聞くのことが難しく、普通なら聞こえる声も聞こえづらくなってしまっているのです。室内でもストレスに感じる雑音はたくさんありますし、屋外ではもっと多いと感じます。
私たちにできること
話が聞こえなかった時、何回も聞き返すのは気が引けますよね…。結局「あ〜、はいはい」という感じでなんとなく流してしまうことは誰にでもあると思います。
しかし、それが毎回だと悲しいですよね…。仕事の重要な話し合いでそれが起きてしまうと悲しいだけじゃ済まされないこともあると思います。
そこで、聴覚過敏の人が少しでも会話しやすく、生きやすくなる方法を私なりに紹介して行きたいと思います!
①重要な話は静かな場所で!
雑音がある場所は聞こえづらい…ならば、雑音の少ない場所で話をすればいい!という考えです。
例えば、にぎやかな食堂や人の集まるホールで話すよりも「静かなカフェ」「会社や施設の空き部屋」など落ち着いた場所で話をしてみましょう。雑音によってストレスを感じたり、話を聞き逃したりすることが少なくなります。
②ノイズキャンセリング機能を使う
重要な話は静かな場所でするとしても、日常生活ではやっぱり聞き取りづらいままなの?にぎやかな場所で会話したり、イベントを楽しんだりすることはできないの?と思う人もいるでしょう。
そんな悩みを解決するのがノイズキャンセリングという機能です。これはイヤホンやヘッドホンについている機能で、この機能を使って音楽を聴くとどこにいても静まり返った場所で音楽だけに集中できるという画期的な機能!
そして!これを使うと「ノイズ」つまり「雑音」を消してくれるため音楽を聞かずにこの機能を使った場合、日常生活の雑音を消してくれる聴覚過敏の人にとって最高の機能になります!また人の声は消さないため、会話は普通に行うことができることも魅力の一つです。
まとめ
今回は聴覚過敏について書かせていただきました。
「なぜか自分だけ話が聞き取りづらい気がする…」「大きな音が人より苦手な気がする…」と思う人がいるかもしれません。
そんな時は、ノイズキャンセリングの機能を使ってみたり、静かな場所で会話することを心がけてみてください。少し生きやすくなるかもしれません。
ぜひ、今後の生活に役立ててもらえると嬉しいです!