新たな人生を異世界から
皆さんは、異世界転生ものアニメを見たことがあるでしょうか?
近年、人気ジャンルのひとつとなっている「異世界転生アニメ」通称「なろう系アニメ」。テレビアニメでは毎クールごとに様々な「なろう系アニメ」が放送され続けており、多くのアニメファンを楽しませています。しかし、そもそも「なろう系」とは何か分からない人もいると思うので詳しく紹介したいと思います。
ざっくり
「なろう系アニメ」とは
小説投稿サイト「小説家になろう」から取られたもので、基本的に「小説家になろう」から生まれた作品のことです。ジャンルはさまざまありますが、その中で「現代人が不慮の事故などで異世界に転生し、新たな人生をスタートする」というものがほとんどだったため、「小説家になろう」から生まれた作品が「なろう系」と呼ばれるようになりました。
異世界
文字通り、今の私たちが生活している現代社会とは異なった世界のことで、そこには現代社会とは違った世界が広がっています。主に中世風のファンタジー世界であることが多いです。
「なろう系アニメ」の特徴
特徴としては物語の形式です。
物語の始まりは、現代社会で起きた不慮の事故や病死などで主人公が死んでしまいます。それから現代の知識を持ったまま異世界に転生して、悪と戦ったり、のんびり過ごしたりなど、人生をやり直すという展開です。
そこで、「なろう系アニメ」にはどのような作品があるのか、いくつか紹介したいと思います。
「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」
学生時代のいじめがきっかけで、20年近く引きこもりをしていた34歳の無職の男が主人公です。両親が死んで、兄弟に見放され、自宅を追い出されたところ、トラックに轢かれて異世界に転生することになります。そして、彼は現代社会での後悔を胸に、トラウマを乗り越えようと努力して、新たな人生を送っていきます。
「転生したらスライムだった件」
現代社会で大手ゼネコン会社のサラリーマンとして働いている37歳独身の男性「三上 悟」が主人公です。ある日、会社の後輩を庇い通り魔に刺され死んで気が付くと、スライムとして異世界に転生していました。モンスターで最弱なスライムになったことに絶望しますが、スキルを駆使し活躍していきます。
「蜘蛛ですが、なにか?」
引きこもりの女子高生だった「私」は、突然、異世界の蜘蛛の魔物に転生してしまいます。 しかも、生まれた場所は凶悪な魔物が生息しているダンジョンでした。人間としての知恵と、ポジティブさだけを武器に、敵モンスター達を蜘蛛の巣や罠・スキルを駆使しながら生き残っていきます。
「この素晴らしい世界に祝福を!」
引きこもりの佐藤和真(カズマ)は、ある日、不慮の事故で死亡してしまいます。目が覚めると、目の前には美しい女神が…。しかし、話をしていく中で、死んだ原因をバカにされてしまいます。そこで、仕返しに女神であるアクアを道連れに異世界に転生することになります。
「Re:ゼロから始める異世界生活」
男子高校生で引きこもりのナツキ・スバルは、ある日、コンビニから帰る道で異世界に転移してしまいます。異世界に転移したスバルは、路地裏でチンピラたちに殺されそうになりますが、エミリアという少女に助けられます。探し物をしている彼女にお礼をするために、スラム街の盗賊蔵に向かいますが、2人は何者かに殺されてしまいます。
気が付くと、最初に転移したところで目を覚ましており、自分には死に戻りというタイムリープ能力があることに気づきます。スバルはこの能力を使って、エミリアを守りながら探し物を取り戻す方法を探し始めます。
「なろう系アニメ」の魅力とまとめ
「なろう系アニメ」について知っていただけたでしょうか?
物語の魅力は、ひとつは現代社会への失望や挫折感を開放的な異世界に転生することで癒やしてくれるものがあります。主人公の多くが現代人で、社会で挫折した経験を持っていますが、いきなりファンタジー世界から始まる物語よりも、感情移入しやすくなっています。
そして、ある程度の物語の展開が決まっていて、お約束に沿って展開されるので理解しやすい展開があれば、その展開から外れた作品も制作されるので、そのズレを楽しむということも魅力です。
なろう系アニメの勢いはまだまだ止まりそうにありません。これからも様々な作品が数多く制作・放送されると思うので、チェックしてみてください!