春の気配がずいぶんと近くに感じられます
暖冬だったこの冬。季節の移り変わりが、体感温度ではあまり感じられないかなと思います。でも風景は、「あぁ、今年も春が来た」と思えますね。桜や、卒業式を迎えた学生、そんなものが春の到来を伝えてくれます。
僕は正直、春はあまり好きではないです。精神病を発症したのが春でして、毎年、この時期は具合を悪くします。昔、病気を発症する前は、春は桜が見られるので好きでした。何かにせかされるような雰囲気も嫌いじゃなかったです。
春は気分を保つため、音楽の力を借ります。1年中、音楽を聴いていますが、特に春の歌にはとても助けられます。今回は僕が、春に是非とも聴いてほしい曲を、紹介させていただきたいと思い、パソコンに向かっています。それではどうぞ！
ざっくり
スピッツ 春の歌
いきなりド直球な曲で恐縮です。春といえば、この曲が真っ先に浮かびます。いっつもこの曲を聴くと泣きそうになります。説明なんて野暮です。身体中の血液がふつふつと湧き上がる、そんな感覚があります。この曲の歌詞がもう本当にすごいです。そう、これを言いたいんだよ、これが春なんだよ、と草野マサムネの表現力がほとばしる楽曲です。
The Birthday SAKURA
桜の歌は数多いですが、僕はこの曲を挙げたいです。ボーカル、チバユウスケはミッシェル・ガン・エレファントの頃よりThe Birthdayでは、より多くの人に理解出来る言葉を選んで、歌詞を書いています。この「SAKURA」では分かりやすさと共存して、詩人としてのチバユウスケを感じられると思います。風景が目に浮かぶ楽曲です。
星野源 Present
名盤「POP VIRUS」の収録曲です。いわゆる春ソングではないのですが、僕の中では春という季節を象徴している楽曲です。星野源という稀代の天才がつむぐ名曲だと思います。彼の作品は、彼が内包している混沌と希望が非常に効果的に映し出されていますが、この楽曲はまさにそれが如実に表れていると思います。
TOMOO あわいに
2024年4月3日にリリースされたTOMOOの新曲です。ポップで軽快なナンバーで踊りだしたくなるような楽曲です。歌詞に春的なワードはないのですが、非常に春らしい季節感が感じられます。こういうポジティブなメッセージを聴くと、本当に幸せな気分になれます。TOMOOは、心象風景を歌にすることにおいては、右に出るものはいないと思います。素晴らしいの一言に尽きます。
東京事変 閃光少女
僕の中でこの曲も春の香りがします。東京事変の楽曲の中でも屈指のソングライティングを誇る楽曲です。「今日、現在（いま）」というフレーズが使われており、まさに散りゆく桜の刹那にも通じるものがあります。2007年リリースと、僕はまだ20代でした。若い頃に心に残った楽曲はいつ聴いても気持ちが揺さぶられるものですね。
YOASOBI 三原色
YOASOBIの中で僕が一番好きな楽曲です。ボーカル、ikura（幾多りら）の歌が心地よく、特にラップの部分が癖になります。人との関わりを強く歌った楽曲です。ダンサブルな楽曲が多いYOASOBIの中でも、非常に踊れるナンバーとなっております。聴けばすぐに気分が上がります。
宇多田ヒカル COLORS
宇多田ヒカルの楽曲には「SAKURAドロップス」や「桜流し」など春の曲がありますが、僕は「COLORS」を推したいです。揺らぐイントロや特徴的な歌詞、何よりも宇多田ヒカルの先天的な切ない歌声。全てが機能したこの楽曲は無敵です。つい先日、4月10日にベストアルバムがリリースされ、やはりこの人がナンバーワンだと思い知りました。凄まじい熱量の作品です。「COLORS」も2024Mixとして収録されています。是非聴き惚れてください。
クラムボン 便箋歌
最後はクラムボンの「便箋歌」です。アルバム「ドラマチック」収録のナンバーで2001年リリースです。ボーカル、原田郁子の歌がとにかく素晴らしい！繊細で優しく、聴く人を肯定してくれるこのナンバー。僕はこの曲にどれだけ助けられたか知りません。春に聴くのが粋だと思います。
いかがだったでしょうか
僕の主観で今回も書かせていただきました。この楽曲達に今年も助けられそうです。他にも季節の香りがする楽曲はあるのですが、今回はこの8曲にスポットを当てました。是非とも聴いていただきたい楽曲です。少しでもパワーを感じていただければ幸いです。読んでいただいた方の手助けになれれば、なお幸いです。それでは読んでいただきありがとうございました！（2024年4月15日時点）