24時間テレビを感動ポルノと比喩したのは、未だ記憶に新しく残っているNHKのバリバラ。
HIFUMIYO TIMESでも何度も取り上げてきました。
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そんな比喩されてしまった24時間テレビですが、番組スタート当初の目的は「国民参加の福祉キャンペーン」だったことはご存知でしょうか?
24時間テレビの初回放送がされたのは1978年、今から38年前の日本テレビ開局25周年記念として放送されました。
24時間テレビのアイディアの元になったのはアメリカの「レイバー・デイ・テレソン」という番組で、コメディアンの大御所のジェリー・ルイスが毎年司会を努めていました。
ギャラはもちろんゼロで、出演するゲストもボランティアというスタンスで1966年 〜 2014年まで放送されました。
そんな「国民参加の福祉キャンペーン」として開始された24時間テレビですが、立ち上げ当初のプロデューサー、都築忠彦さんは番組の意味や目的についてこう述べています。
〈私は、募金が最終目的ではなくて、国民参加による福祉ということについてキャンペーンすることが最終目的なわけで、募金はそのための手段にすぎないと思っています〉(日本テレビ放送網『24時間テレビ「愛は地球を救う」』、「チャリティ・キャンペーンの意味するもの」)
〈持続的な募金活動は、投票行動と同じように、具体的なNGO活動として成果を上げ、それが再び取材活動により放送されて、人々は社会に参加した実感を得る。この小さいけれど、直接民主制、市民参加型のモデル”テレポリティクス”という果実を産み落としたわけです〉(日本テレビ50年史編集室・編『テレビ夢50年 番組編③1971~1980』)
当初の番組は目的が明確になっており、番組のテーマも
最初の2回は「寝たきり老人にお風呂を!身障者にリフト付きバスと車いすを!」、第3回は「カンボジア・ベトナム・ラオスの難民のために!」
と、取り組むテーマがはっきりとしていました。
今のように変わってしまったのは1992年の番組視聴率の低下によるテコ入れが実施されてからです。
- 芸能人が武道館で応援ソングを歌う。
- 番組パーソナリティにダウンタウンを起用する。
- チャリティマラソンがスタートする。
- 障がいを抱える人達が登山や水泳を行う姿を応援する。
などです。
このテコ入れによって、人気が低迷していた24時間テレビが当時の歴代1位の視聴率、17・2%を出しました。
そうして約25年前から「障害者×感動」が今になっても変わらず放送されます。
確かにがんばる人の姿にはわたしも感動を覚えます。
しかし、昨今は特に番組として感動を促す場面が多いように思えます。
特に当初の目的としてきた「国民参加の福祉キャンペーン」という部分はまったく感じません。
https://twitter.com/qaqihazeguso/status/791264812521054208
24時間テレビと言えば、裏番組でやってたコードギアスR2でルルーシュが「押しつけの善意は悪意と同じだ!」って言ってたのが一番印象深かったですね、えぇ
— 超絶面白爆笑ツイート (@babybabybaby117) October 26, 2016
24時間テレビの募金って本当に募金されてるのかな?アグネスチャンの日本ユニセフとかって言うのは何割が持っていってるらしい。大体あの人の家、超豪華過ぎて、私財を投げ出してでもボランティア活動に尽力してほしい。なんか説得力ないよあの人達。。。
— Nana (@gi886reuys6) October 26, 2016
今のままでは、感度ポルノと言われても仕方がないような気がします。
当初の番組の目的を思い出し、少なくてもバライティ番組ではなくチャリティイベントとして番組が変わることをわたしは願っています。
http://toyokeizai.net/articles/-/143067
via:東洋経済オンライン
http://www.j-cast.com/2016/08/28276254.html?p=all
via:J-CASTニュース
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