冒険者、魔物を食べる!?
皆さんは、「ダンジョン飯」という作品をご存知ですか?
この作品は、ダンジョンを旅する冒険者たちが、旅の途中で遭遇するモンスターたちを倒し、その素材を使っておいしい料理を作っていくというコメディー要素ありの異色グルメファンタジー作品です。
作者・九井諒子さん初の長編連載作品の今作は、シリーズ累計発行1000万部超の人気を誇る漫画です。
2014年2月15日〜2023年9月15日まで年10回刊漫画誌「ハルタ」(KADOKAWA)にてvolume11からvolume107まで連載されました。その後、「マンガ大賞2016」で第2位に選出され、2024年1月より連続2クールでアニメ放送が始まりました。
あらすじ
冒険者ライオスは、ダンジョン奥部で妹をドラゴンに食べられてしまうが、地上へ脱出する。妹を救出するために再びダンジョンに挑もうとするが、お金や食料は迷宮の奥深くに置き去りにされたまま。妹が消化されてしまう前に救い出そうと、ライオスは仲間たちと自給自足でダンジョンへ挑むことに。
作品の特徴
主人公ライオスとその仲間たちは、ダンジョンで遭遇する危険と戦いつつ、手に入れた食材で料理を作ります。この作品は、ただの冒険物語ではなく、冒険とグルメが融合している点が特徴です。
また、この漫画は、冒険者たちが危険と戦いつつ、食材を手に入れ、それを使って料理を作るという独特なテーマになっています。しかし、それだけでなく、仲間との絆のや協力、創造性も描かれていて、この物語の中で大切なテーマとなっています。
「ダンジョン飯。それは、食うか食われるか──そこには上も下もなく、ただひたすらに食は生の特権であった」
魅力的な登場人物
そんな「ダンジョン飯」には、作品には欠かせないメインキャラクターが5人登場します。
ライオス
本作の主人公です。トールマンという種族の26歳の青年で、パーティーのリーダーです。剣や格闘に優れているわけではありませんが、魔物の知識が豊富で、頼りになる存在です。その一方、超がつくほど鈍感、人の気持ちや場の空気が読めない一面も魔物を食べることに昔から興味津々で、『迷宮グルメガイド』を愛読しています。
マルシル
エルフの魔法使いで、ライオスの妹であるファリンとは魔術学校時代からの友達です。最初はモンスターを調理した「ダンジョン飯」に強い抵抗をしますが、センシの料理がどれも美味しいので、だんだん食べるようになっていきます。古代魔術の研究者でもあり、禁忌の黒魔術にも手を出しています。
チルチャック
ハーフフットという小柄な種族です。罠発見や鍵開けの専門家で、戦いには向きませんが迷宮攻略に欠かせない存在です。童顔ですが、年齢的には立派な大人(29歳)で、なんと妻子持ちです。口は悪いですが、人に気づかいできるという意味ではライオスよりも精神的に大人という印象です。
センシ
迷宮内で暮らすドワーフで、センシというのは「探求者」という意味だそうです。年齢は112歳です。武器の斧はボロボロですが、希少金属のアダマントで出来た鍋はピカピカです。普段から迷宮内に住み、自給自足の生活を送っている魔物料理の達人です。
ファリン
ライオスの妹で、マルシルと同じ魔法使いです。年齢は不明です。穏やかな性格ですが、精神的な強さを持つ女性であり、高い魔力の持ち主です。物語の冒頭でレッドドラゴンに食べられてしまうという悲劇に見舞われてしまいます。
作品を彩る音楽
オープニング主題歌
オープニング主題歌は、人気ロックバンド・BUMP OF CHICKENの 「Sleep Walking Orchestra」です。
エンディング主題歌
エンディング主題歌は、男女混合4ピースバンド・緑黄色社会の 「Party!!」です。
まとめ
アニメや漫画で定番の冒険ファンタジーとグルメものを融合させた『ダンジョン飯』、いかがだったでしょうか?
ダンジョンで魔物を倒してそのまま調理して食べるというぶっ飛んだ設定はすごく考えられています。さっきまで目の前で行く手を阻んでいた魔物たちが、魔物食のエキスパートであるドワーフのセンシの細やかな調理の工程によって、私たちの栄養になる美味しそうな料理に姿を変えるという様子は、素朴な驚きをもたらしてくれます。
私は『ダンジョン飯』を通して、「食」というのは人間が生きるために必要不可欠な行為であると同時に、魔物を倒し、調理し、食べるという当たり前の命のやり取りを学ぶことができました。
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