二酸化炭素から様々な燃料ができる「ドリーム燃料」
みなさんは、ドリーム燃料という言葉を耳にしたことはありませんか？
ドリーム燃料は、大気中の二酸化炭素と水のみで、軽油や重油、ガソリン、灯油、ジェット燃料などの油を自身で作り出すことが可能となる、画期的な存在となります。
今回は、人工的な石油「ドリーム燃料」についての説明をしようと思います。
この出来事に出会った私は、この技術が全世界で実現して欲しい思いで、この記事を書くことにしました。
人工石油の製造工程
ドリーム燃料を製造する順序として、まず二酸化炭素となる超微細気泡を水に供給し、循環させながら紫外線を当てて化学反応を起こしやすいラジカル水を作ります。
次に、ラジカル水に軽油や重油など、種となる燃料を混ぜ合わせます。すると、空気中に含まれる二酸化炭素がラジカル水に吸収され、人工的な軽油、重油となるドリーム燃料ができあがるのです。
種となる市販の石油を加えるのは最初のみ。以降は人工で作られた油を使っていくので、永久機関的な人工石油の製造となります。
「こんな簡単な方法で作れるなら、誰でも作れるな…」と、私は思いました。それくらい、画期的な技術と言えますね。
天然の石油と変わり映えないドリーム燃料
人工石油となるドリーム燃料は、品質は良くないと思われがちですが、発熱量は天然の石油よりも若干高いです。
ドリーム燃料の維持は常温常圧で行えるので、生産や保存、車やストーブや飛行機などでの扱い、運輸方法など、扱い方は天然石油と同じとなります。
さらに、車の走行速度は天然石油より1,15〜1.2倍も延び、ノッキングも殆ど発生せず、エンジン音も静かです。
以上のように、天然石油とドリーム燃料では、殆ど変わりないものとなるのです。
人工石油の値段
ドリーム燃料の製造に使われる材料は、「二酸化炭素」と「水」と「紫外線」だけなので、ドリーム燃料製造機さえ購入すれば、ほとんどコストはかかりません。
そのような理由で、ドリーム燃料の価格は天然石油と比べて約10分の1の価格となります。
製造機械の大きさ
ドリーム燃料製造機は小さく、わずか船や列車に使われているコンテナ1つ分です。
このような非常にコンパクトで場所を取らない省スペースな作りとなっているので、どのガソリンスタンドや工場、施設などに設置することが可能です。
以上のように、製造機械はコンテナ1つ分の敷地があればどこでも設置可能となります。
環境にやさしいドリーム燃料
ドリーム燃料は、天然石油に含まれる硫黄や窒素など有害な物質がありません。
この燃料を利用することで、ぜん息や酸性雨、光化学スモッグなどが発生せず、ススも激減するので、排気ガスが天然の燃料よりも綺麗な排出ができます。さらに、空気中の二酸化炭素を取り除くという人や地球にとても優しい存在となるのです。
石油の枯渇問題も解決できるという、まるで夢の技術と言えるでしょう。
生活費にやさしいドリーム燃料
ドリーム燃料で製造された軽油や重油は、天然の燃料より価格が10分の1とかなり安価なものとなるので、ガソリン代や灯油代、ジェット燃料など、様々な燃料代がかなり激減します。
このドリーム燃料を利用することで、トラックやバス、船、飛行機にかかる運送代や旅費などがかなり激減となり、さらに発電所の燃料に使われると電気代の劇的な値下げとなるでしょう。
このドリーム燃料が普及することで、国民の生活費がとても非常に有難い存在となるのです。
ガソリンや灯油満タンで500円出してもお釣りが来るなんて、まるで夢を見ているようなすごい技術です。自分の心の中で「早く、どのガソリンスタンドでも実現出来たらなぁ」との思いが生れてしまいました。
ドリーム燃料の概要
このドリーム燃料製造装置を開発したのは、京都大学名誉教授の工学博士である今中忠行さん。大阪市や大阪府の支援を受けながら開発をして行きました。
今中氏は、世の中に対して直接的に貢献したいために、株式会社アイティー技研を立ち上げています。大阪大学、京都大学、立命館大学の研究経験やいろんな企業での共同研究を活かしながら、開発を進めていくところが良いですね。
この開発は、日本産業機械工業会から中小企業等経営強化法に基づく支援処置活用の対象の認定を受けていたり、経済産業省中小企業庁や財務省国税庁の管轄に入っていたりと、かなりの期待ができるものとなっています。
あとがき
人工的に石油を作り出せるドリーム燃料。この夢のような燃料の製造が世界中に広がることで、有限な化石燃料の枯渇問題、10分の1とある燃料費による国民の生活費負担の軽減など、世界中の住民が快適な生活が送れることでしょう。
ドリーム燃料からなるガソリンや灯油、ジェット燃料などの油が、どの国でも10分の1の価格で売り出されるよう、私は祈っています。
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