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2024/11/10:フリーペーパーvol.104発刊!

網田的!普段はアニメを見ない方にもオススメできるアニメ作品 【弱虫ペダル】パート3

網田のオススメ作品【弱虫ペダル】

皆様、私の記事を読んでいただきありがとうございます。
今回紹介させていただく作品は『弱虫ペダル』です。『弱虫ペダル』(通称 弱ペダ)は、週刊少年チャンピオン(秋田書店)から2008年12号(2008年2月21日発売)より連載開始して、現在も連載中の自転車競技(主にロードレース)を題材としたスポーツ漫画です。

本記事は、今泉俊輔との出会いパート3です。パート1とパート2が未読の場合でしたらそちらから閲覧していただくとより楽しめると思います。それでは、今泉俊輔との出会いパート3をお楽しみください。

60%以上の力

あまりにも早く追い付かれ、そして追い抜かれてしまい、もう勝てないと勝負を諦めていしまっている小野田くんに寒咲さんが近付き一言「降りて、早く降りて!」と言った後に更には「ダメ、一生懸命こいだって無駄よ」と言い、そして「急がないと・・・、今泉くんに追いつけないわ」と言いながら小野田くんの自転車のサドルを上げていきます。そう、彼女はスタートの時から小野田くんのサドルポジションが低すぎると気になっていました。

なんと小野田くんは自転車を買ってもらった小学4年生から現在までサドルの位置を変えていなかったのです。

サドルの位置に何の効果があるのか?いったいどんな効果があるのか?そんな疑問を抱えながら小野田くんが自転車に乗ると、なんと足が着かなかったのです!足が着かずに焦っている小野田くんにサドルを適正位置に変えてくれた寒咲さんが解説してくれます。

「サドルの適正な高さ、ペダルを漕ぐ時に一番力が入る高さはサドルに座って膝を伸ばして踵がペダルに乗る高さなのよ」
そして寒咲さんは小野田くんに「まだ勝負は終わってない、今度は思いっ切り漕いでみて!!」と激励します。

いきなりサドルが高くなった小野田くんは最初はふらついていましたが、思いっ切り漕いだ瞬間に、裏門坂を先程とは違い、一気に上っていったのです。
サドルの高さだけで何故こんなに差が出たのか、それはサドルの高さでロスする力は60%以上だと言われているのです。

60%以上の力をロスした状態でスクーターと並走していた小野田くんヤバすぎるやろ・・・。

サドルの高さが適正位置になり、上り坂がスムーズに上れるようになった小野田くんの心に再度火が灯り燃え上がります。そして今泉くんも小野田くんが追い付いてきてくれるのを願っていました。

「来い、早く上ってこい。俺はもう一度見てみたいんだ、あいつのペダリングを!」と再度小野田くんのペダリングを間近で見たいと願っていながら上っていたのです。よく見た泉くんですね。
※ペダリングとはペダルを回す事や技法を指すことです。

ハイケイデンスクライム

何故、今泉くんが小野田くんのペダリングを見たがっているのか、それは小野田くんのペダリングが体重を乗せた踏み込みでもなければ、ダンシング(立ち漕ぎ)でもなくハイケイデンスクライムだったからです。
※ケイデンスとはペダルを回す回数の事です。

ツールドフランスで優勝した選手は、毎分130回転という驚異的な走り方でヒルクライムを制していたという事例があるにはありますが、それはあくまでも練習や経験を重ねたプロの話です。

小野田くんは、経験もなく練習もしていない全くのド素人なので、今泉くんは小野田くんがいったいどこまで上れるのか見極めたいと思っていました。

そんな時に小野田くんが追い付きます、今泉くんはサドルの位置が変わっている事と変えたのが寒咲さんであることを一瞬で気付き、ペダリングを褒めますが、小野田くんは返事をしてきません。

ママチャリでの毎分のケイデンスは通常、平地では60~70回転程度で山道では30~40回転程になるのですが、小野田くんは上り坂を平地と同じ70回転ぐらいで付いてきているのです。

そんなハイペースで漕いでいるので返事が出来ないのも無理はないかと思い、「もういい、素人にしては良くやった」と言い残し、更にペースを上げてかなり本気で上っていきました。今泉くんは小野田くんが追い付くのを願ってペースをわざと落としていたのです。だけど返事してもらえなかったのできっと、しょんぼり泉くんだったんでしょうね。

フロントギア

小野田くんは辛くて返事が出来なかったのではなかったのです、漕げば漕ぐほど進む事に感動して嬉しくて楽しくて返事が出来なかったのです。

そして小野田くんのママチャリは、普通のママチャリとは違っていました、小野田くんのママチャリのフロントギア(ペダル側の歯車)は相当小さく細工されていたのです。

自転車屋さんか親御さんが【子供があまり遠くに行けないように】と細工する場合があるそうです。

フロントギアが小さい場合だと、同じ距離を進むのに通常よりもペダルをたくさん漕がないと行けなくなるし、スピードも出難くなってあまり遠くに行けなくなるので、親御さんの心配が減るのです。あまり進まない自転車に乗ってもつまらないですもんね。

フロントギアが小さいことは悪い事ばかりではありません。小野田くんのように改造されている事に気付かず、秋葉原への往復90kmを毎週欠かさず通えばペダルを回す力(ケイデンス能力)が鍛えられますし、この裏門坂レースに至ってはフロントギアが小さいことで坂を上りやすく、今泉くんの自転車と小野田くんの自転車との重さのハンデが軽減されるのです。
そして遂に小野田くんが本気で漕いでいる今泉くんに追い付きます。

ママチャリがロードレーサーに坂道で追い付き並んだのです。

これがどれほど凄い事なのかは、自転車に乗ったことがある方には容易に想像ができると思います。特に、ママチャリとマウンテンバイクやロードレーサーの両方に乗ったことがある方なら尚更でしょう。

今泉俊輔との出会いパート3のまとめ

まさかサドルの位置だけで60%以上も力の効率が違うなんて驚きですよね。
確かにサドルが低すぎるとペダルが漕ぎにくいという経験はありますが、そこまで違うとは思いもしませんでした。

おまけに適正な高さが意外にも高いというのにも驚きですよね、膝を伸ばした時に、踵がペダルに乗るぐらいの高さという事は足が着かない高さでもありますから、私が初めてその高さにした時は漕ぐのも怖かったです。慣れていけば大丈夫なのですが慣れるまでは初めて補助輪を外した時を思い出しながら走っていました。

さて次で小野田くんと今泉くんの裏門坂レースは決着です。
どちらに微笑むのでしょうか?
パート4に続きます。よろしくお願いします。

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